AVC-A11SR-Nは、同社が3月に発売したフラグシップモデル「AVC-A1SEA」の技術を継承したモデル。デジタル/アナログオーディオ回路、マイコン制御回路などを独立したブロックで構成。さらに、1.6mm厚のシャーシと、大型アルミヒートシンクの取り付け方法も考慮されており、不要な振動を抑制している。また、電源トランスを中央に、パワーアンプ回路を両側に、デジタル回路をユニット中央下部にレイアウトすることでも防振性を高めている。 デコーダは、ドルビーデジタル、DTSに加え、DTS 96/24、MPEG-AAC、ドルビープロロジック II、NEO:6も搭載し、マトリクス/ディスクリートDTS ESのデコードにも対応。また、ドルビーデジタルを6.1ch化するTHX SURROUND EXモードを搭載するほか、ディスクリートDTS ESにTHXプロセシング処理を加えることできる。 デジタル回路には、同社独自の「AVアンプでありながらピュアオーディオに匹敵する」という「New D.D.S.C(Dynamic Discrete Surround Circuit)デジタル」を採用。デコーダに業務用エンコーダでも使用されている32bit Floating Point DSP「SHARC」を2個搭載。初段のDSPでは、ドルビーデジタル、DTSのデコード、2段目のDSPではTHXプロセッサ、EX用マトリクス処理、ベースマネージメントなどを処理する。 リニアPCM入力については、D/A変換処理に同社独自のアナログ波形再現技術「AL24」プロセッシングが使用される。DACは全チャンネルとも192kHz/24ビットに対応、デジタルインターフェイスは、96kHz/24ビットに対応している。 パワーアンプは、大電流型パワートランジスターシングルプッシュプル回路を採用。7chとも同一パワー、同一レスポンスで、各チャンネル実用最大出力230Wを実現している。 また、サラウンドスピーカーは、A/Bの2系統を切り替え可能。タイムアライメントなどのパラメータもA/B独立して調整でき、「映画ソフトはダイポール型」、「音楽ソフトはフルレンジスピーカー」といった使い分けが可能になる。 さらに、トーンコントロール回路をパスする「ダイレクト」、ビデオ回路をその電源ごとシャットダウンする「ビデオ オフ」、さらには、アナログステレオアンプとしてのみ機能する「ピュアダイレクトモード」も備えている。特にピュアダイレクトモードでは、ビデオ回路の電源OFF、FL管消灯、アナログ音声入力時にはデジタル回路までOFFとなる。 その他の機能として、サブウーファに送る低域の上限を40/60/80/100/120Hzの5段階から選択する機能や、オンスクリーンディスプレイによる設定機能なども備える。また、各社のリモコンコードをプリセットし、最大29コールまで可能なマクロ機能装備の学習リモコンが付属。本体には、AMX、Panjaなどのシステムコントロールに対応するRS-232C端子も備えている。 【主な仕様】
□日本コロムビアのホームページ (2001年10月22日)
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