東北大学、シャープなどがプロジェクタの無線ネットワーク技術を開発


1月22日発表



 東北大学 未来科学技術共同研究センターの大見忠弘教授グループと、アイ・アンド・エフ株式会社、シャープ株式会社は22日、新画像圧縮方式を使用するデータプロジェクタのワイヤレスネットワークシステムを共同で開発したと発表した。同技術の応用製品を2002年春に発売するという。

 今回発表されたのは、データプロジェクタとPC間、またはデータプロジェクタ同士でワイヤレスで画像を送受信する技術。ベクトル量子化による画像圧縮方式を新たに開発し、JPEG圧縮方式以上の高画質化、高圧縮率化を実現したとしている。

 ベクトル量子化による画像圧縮は、これまで広範な画像で高圧縮率・高画質を得ることが難しいとされてきた。しかし今回、適応解像度処理を導入することで、ブロックノイズの発生を抑制することに成功。IEEE 802.11bを用いるプロジェクタワイヤレスネットワーク技術と組み合わせることで、リアルタイム・ワイヤレスプレゼンテーションの実現に成功したという。

 これらの技術により、「複数のPC対プロジェクタ」、「複数のプロジェクタ対PC」といった通信が可能になるほか、変化箇所のみを圧縮・送信することで、アニメーション的な動きも再現できるとしている。

□東北大学 未来科学技術共同研究センターのホームページ
http://www.niche.tohoku.ac.jp/
□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース(シャープ)
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/020122-1.html

(2002年1月22日)

[orimoto@impress.co.jp]

I
◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】

00
00  AV Watchホームページ  00
00

ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.