シャープ、2ch同時受信可能なデジタル衛星放送用DBSフロントエンド


1月末サンプル出荷開始

サンプル価格:1万円



 シャープ株式会社は、業界で初めてとなる2波同時受信タイプのデジタル衛星放送受信用DBSフロントエンド「BS2F7VZ5xxxシリーズ」を発表した。1月末からサンプル出荷する予定で、サンプル価格は1万円。2月下旬より量産を開始する。

 今回発表されたのは、1つのパッケージに独立する2つの受信機能を内蔵したDBSフロントエンド。主な用途として、テレビ、STBなどのデジタル衛星放送受信機器を見込んでいる。1波受信モデル2台を搭載した場合に比べ約40%の搭載スペースを削減でき、さらに約20%のコスト低減も実現するとしている。

 BSデジタルで使用するデジタル変調方式「8PSK(8 Phase Shift Keying)」と、現在放送中のCSデジタル放送に用いられる「QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)」の両変調方式に対応。また、RFフロントエンド部とデジタル復調部を一体化しており、「受信セットの短期化、簡略化に貢献する」という。

 ユーザーに対し、任意の復調チップを搭載したモデルをカスタム受注するほか、評価ボード/ソフトの提供も行なうとしている。外形寸法は94.8×39.9×12.8mm(幅×奥行き×高さ)。

□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/020128-1.html

(2002年1月28日)

[orimoto@impress.co.jp]

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