DCD-1650SR-Nは、同社の「DCD-1650AZ-N」(99,000円)をベースに、上級機種「DCD-S10IIIL-N」(25万円)で開発された技術を継承し、SR(Sound Reference)の名を冠したモデル。 最大の特徴は、同社独自の高音質技術「AL24 Processing」と、高精度マルチ24bit D/Aコンバータを搭載したこと。これにより、「CD再生における究極のハイビットコンバージョンを実現した」としている。 AL24 Processingは、従来のALPHA Processing技術から、より量子化歪みを低減し、ハイビット化/ハイサンプリング化にも対応させたアナログ波形再現技術。入力されたデジタルデータを手掛かりに、「自然界に存在したはずのアナログ波形に近づくように、デジタルデータの補間を行なう」という。 それにあわせて、DAコンバータには24bitのものを採用し、片チャンネルあたり2個ずつ差動で使用する4DAC構成。原理的にゼロクロス歪みの発生をなくすという「LAMBDA S.L.C」(ラムダ スーパーリニアコンバータ)となっている。 オーディオ系と、デジタル系とはトランスレベルで分離した、DUALトランス構成。オーディオブロック、電源ブロックなどには、高音質電解コンデンサといった、音質パーツを採用している。また、電源コードは、インレットタイプの極太ACコードが付属する。 トランスケースとトランスベースには、上級機種DCD-S10IIIL-Nと同様に、内部損失が大きく振動を伝えにくい鋳物を使用。また、ディスク再生時に不要となるローダーも、樹脂と金属を重ね合わせて振動を抑えた「S.V.H(Suppress Vibration Hybrid)Loader」となっている。さらに、シャーシ構造も、二重トップカバー、三重ボトムカバーとし、外部からの振動を排除している。
再生できるディスクは、プレスCDに加え、CD-DAフォーマットでファイナライズ処理を行なった、CD-R/RWディスク。なお、HDCDには対応しておらず、DCD-1650AZ-Nのような、アップグレードサービスも現在のところ予定されていない。出力端子はライン出力1系統、光デジタルと同軸デジタルを各1系統装備している。
【主な仕様】
□デノンのホームページ (2002年2月12日)
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