デコーダは、ドルビーデジタル、DTS、ドルビープロロジック II、MPEG-2 AACを搭載。独自のサラウンドモードは、「Orchestra」、「Unplugged」、「Studio-Mix」、「TV Logic」、「All Ch Stereo」の5モードを用意している。また、デジタル信号処理回路には、24bit クリスタルDSPプロセッサや96kHz/24bit D/Aコンバータなどを搭載する。 また、音質面への配慮として、スクリーンの背後にスピーカーが設置している映画館との再生環境の違いを補正する、高域成分を低減させナチュラルなサウンド再生を行なうという同社独自の「シネマ・フィルター機能」も装備。そのほかにも、「クロスオーバー周波数切り替え機能」(80/100/120Hz)や、LFE信号がない音源でも迫力ある低音再生を実現するというダブル・バス回路なども搭載する。さらに、ドルビーデジタルデコード時に、小音量時でも聞き取りやすくなるよう、ダイナミックレンジを圧縮する「レイトナイトモード」も用意されている。 アンプ部は、上位機種「TX-DS595」でも使用された回路構成で、ノイズの混入を防ぐため、筐体の奥行きを伸ばし、各回路基板間の配線の短縮化を施すなどシンプル化。オーディオ/ビデオの基板も分離構成で、スピーカーターミナルは全chバナナプラグ対応の大型ネジ式ターミナルとなっている。 また、聴感上のS/Nを向上させるという、同社のワイドレンジアンプ技術「WRAT(ラット)」を採用。同システムは、すべての回路網を閉ループ化し、グラウンドとの間を一点で接続させることでグラウンド電位の変動を低減。スピーカーのネットワークや振動板に流れる過剰エネルギーを打ち消す瞬時電流供給能力(HICC:High Instantaneous Current Capability)を向上させ、スピーカー制御能力を向上する。 また、パワーアンプには、低NFB(Negative Feed Back/負帰還)のものを採用。「応答性や聴感上のS/Nといった動的特性を損なうことなく、スピーカー駆動力と制動力の向上も実現した」という。 ボリュームには、ボリュームの後段に音量レベルと連動するゲイン調整アンプを搭載。マイコン制御により減衰レベルを最適にコントロールして、S/Nの向上させた「オプティマム・ゲイン・ボリュウム回路」を採用する。 さらに、OFFチャンネルの信号をフロントL/Rの信号にダウンミックスする際に、D/Aコンバータでレベルの制約を受けないアナログに一旦変換して、ダウンミックスを行なう回路構成を新たに開発。「bit数に制約があるDSP処理で劣化していたダイナミックレンジやS/Nの低下を回避している」としている。 スピーカーケーブル用のch別カラーシールの同梱や、スピーカーの数とサブウーファーのON/OFFを選択するだけの初期設定を行なう「簡単コンフィグ機能」を搭載して操作を簡便化。
□オンキヨーのホームページ (2002年3月1日)
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