キヤノン、3点測距AFを搭載した新「PowerShot Aシリーズ」
―単焦点普及機やG2限定ブラックモデルも


3月15日より順次発売

標準価格:「PowerShot A40」49,800円
      「PowerShot A30」37,800円
      「PowerShot A100」24,800円
      「PowerShot G2 Black」115,000円

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 キヤノン株式会社はデジタルカメラの新製品として、有効200万画素光学3倍ズームの「PowerShot A40」と、有効120万画素光学3倍ズームの「PowerShot A30」を3月15日に発売する。価格は、A40が49,800円、A30が37,800円。

 また、有効120万画素の単焦点モデル「PowerShot A100」も発表された。発売は4月下旬を予定し、価格は24,800円。さらに、2001年9月発売の「PowerShot G2」の限定モデル「PowerShot G2 Black」も3月21日に発売する。価格はG2と同じ115,000円となっている。


■ PowerShot A40/30

PowerShot A40

 PowerShot A40は、2001年5月発売の「PowerShot A20」の後継モデル。CCDとレンズにスペック上の変更はなく、本体カラーが変わったほか、3点測距AFや最長15秒までのスローシャッターなど、いくつかの撮影機能が追加されている。

 レンズの焦点距離は35~105mm(35mm判換算)。記録解像度は1,600×1,200/1,024×768/640×480ドットとなっている。記録メディアはCF Type 1で、電源には単3電池4本を使用。PCとはUSBで接続する。また、音声付き動画も記録でき、フレームレートは20fps、記録解像度は320×240/160×120ドットとなっている。

 A20からの最も大きな変化は、中央1点AFに加え、3点測距AFの「3点AiAF」を搭載したこと。AF枠は右、中央、左と横1列に並んでおり、その中から自動的に適切な焦点を決定する。

PowerShot A40の背面

 また、最長1秒だったA20のシャッター速度を拡大し、最長15秒のスローシャッターが可能になった。それにともない、15~1.3秒時にはノイズリダクション機能が作動する。撮影感度もISO100~150だったA20に対し、オート/ISO 50/100/200/400相当が選択可能になった。さらに、シャッター速度と絞り値(2種類)を任意に設定する「マニュアル露出」も可能になった。

 測光方式には、評価測光に加えてスポット測光を追加。また、1.5m~2.5mの範囲を限定して測距する「スナップモード」も搭載している。

 そのほか、ホワイトバランスを細分化し、蛍光灯を「蛍光灯」と「蛍光灯H」に分割。また、「セピア」、「白黒」などの色効果モードに「ソフト」を追加している。本体形状はA20とほぼ同じで、外形寸法は110.3×37.6×71.0mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約250g(本体のみ)。

PowerShot A30

 PowerShot A30は、A40のCCDを1/2.7型有効120万画素にしたエントリーモデル。2001年6月発売のPowerShot A10の後継モデルで、記録解像度は1,280×960/1,024×768/640×480ドット。最大56枚の連写が行なえる。

 その他の仕様はA40とほぼ同じ。ただし、動画は映像のみとなり、音声記録は行なえない。


■ PowerShot A100

PowerShot A100

 手軽さを重視するユーザーや初心者をターゲットにした新ラインナップで、1/3.2型有効120万画素CCDを搭載した単焦点モデル。記録メディアにCF Type 1を採用し、電源は単3電池2本を使用する。PCインターフェイスにはUSBを搭載。外形寸法は110×36.6×58mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約175g(本体のみ)。

 レンズはF2.8の焦点距離39mm(35mm判換算)。マクロ撮影は最短5cmからとなっている。デジタルズームは3.2倍まで可能で、連続的にスムーズなズームができるという。

 また、光学ファインダは、一般的な実像式とは異なる「逆ガリレオ式」を採用。シンプルな構造のため「クリアな観察品位を実現した」としている。

PowerShot A100の背面

 そのほかの撮影機能はA40/30を踏襲し、3点AiAFやノイズリダクションも搭載している。撮影間隔は1.7秒。レンズカバーはワンクリックで開閉し、静止画と動画の切り換えもレンズカバー部で行なう。


■ PowerShot G2 Black

PowerShot G2 Black

 2001年9月発売の400万画素3倍ズーム機「PowerShot G2」の初回出荷限定モデル。ボディカラーがシャンパンゴールドからブラックになっている。そのほかの仕様はG2と同じ。記録メディアはCF Type 2を採用し、電源には専用リチウムイオンを採用。PCとはUSBで接続する。

 高速連写機能が特徴で、毎秒2.5画像(2,272×1,704ドット時)で5枚、640×480ドット時には連続で56枚の撮影も行なえる。1.8型の液晶モニタは可動式。外形寸法は120.9×63.8×76.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約425gとなっている。


主な仕様
 PowerShot
A40
PowerShot
A30
PowerShot
A100
撮像素子1/2.7型210万画素CCD1/2.7型130万画素CCD1/3.2型130万画素CCD
有効画素数約200万画素約120万画素
撮影感度オート/ISO 50/100/200/400相当オート ISO 64/100/200/400相当
レンズ焦点距離
(35mm判換算)
35~105mm39mm
レンズF値F2.8~4.8F2.8
シャッター速度15~1/1,500秒1~1/2,000秒
静止画解像度1,600×1,200/1,024×768/640×480ドット1,280×960/1,024×768/640×480ドット
動画解像度320×240/160×120ドット
液晶モニタ1.5型低温ポリシリコンTFTカラー
電源単3アルカリ×4本
単3ニッケル水素×4本
ACアダプタ
単3アルカリ×2本
単3ニッケル水素×2本
ACアダプタ
撮影枚数
(液晶ON)
約200画像(アルカリ)
約350画像(ニッケル水素)
約100画像(アルカリ)
約210画像(ニッケル水素)
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
110.3×37.6×71.0mm110×36.6×58mm
重量
(本体のみ)
約250g約175g


CP-100

 なお、同社製デジタルカメラでのダイレクトプリントに対応する300dpiの昇華型プリンタ「CP-100」も5月中旬に発売される。2001年5月発売の「CP-10」の上位機種にあたるモデルで、価格は34,800円。

 CP-10との大きな違いは、カードサイズのみだった専用紙が、Lサイズも使用できるようになったこと。外形寸法は172×178×60mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約990g。

□キヤノンのホームページ
http://canon.jp/
□ニュースリリース
http://www.canon-sales.co.jp/pressrelease/2002-03/pr_psa40.html
□PowerShot G2 Blackの製品情報
http://www.canon-sales.co.jp/Product/digicam/ps-g2/g2_b.html
□関連記事
【2001年3月15日】キヤノン、光学3倍ズームの新IXY DIGITALと低価格モデル2機種
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010315/canon.htm

(2002年3月5日)

[orimoto@impress.co.jp]

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