日本マランツ株式会社と筆頭株主(49%)ロイヤル・フィリップス・エレクトロニク、株式会社デノンと筆頭株主(98%)リップルウッド・ホールディングL.L.Cは7日、経営統合することで基本合意に達したと発表した。 5月13日に、共同持株会社「ディーアンドエム ホールディングス」(所在地:神奈川県相模原市、資本金:17億円)を設立。マランツとデノンは、両社の株式を移転し100%子会社となる。持株会社は、設立後に東証二部に上場する予定。 持株会社の社長兼CEOには、日本マランツ会長の株本辰夫氏が就任予定。デノンの社長兼CEOには、現代表取締役の坂本光成氏が、マランツの社長兼CEOには、現代表取締役社長兼CEOの佐藤卓氏がそのまま就任する。 ディーアンドエム ホールディングスの筆頭株主はリップルウッド・ホールディングL.L.C(66.8%)、2位はフィリップス(14.7%)となる。なお、既存株主の持株会社との株式移転比率は、マランツが1:1、デノンは1株に対して持株式会社0.4416株が割り当て交付される。なお、持株会社の持株比率は、マランツ株主30%、デノン株主70%となる予定。 製品については、従来どおり2ブランドが独立したマーケティング、販売、商品開発を全世界で継続する。その一方、研究開発や生産、資材調達、間接部門は早い時期に統合を進め、競争力の強化と、サービスの質的向上を図り、「AVプレミアブランドの分野で、業界No.1を目指す」としている。また、経営統合によるシナジー効果により、キャッシュフローの向上を図り、その経営資源を、ホームネットワーク事業へ集中投下する。 マランツの株本社長は今回の持株会社設立を「2001年5月に行なったフィリップスからの(マランツブランド)の商標権および、欧米の販売会社買収に続く重要な成長戦略」と位置づけている。
□日本マランツのホームページ (2002年3月7日)
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