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NEC、世界初の3次元Y/C分離機能内蔵ビデオデコーダLSI
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8月よりサンプル出荷開始
サンプル価格:3,000円
連絡先:NECエレクトロンデバイス
半導体テクニカルホットライン
Tel.044-435-9494
日本電気株式会社(NEC)の社内カンパニーNECエレクトロンデバイスは、世界で初めてビデオ信号のデコード機能と3次元Y/C分離機能をワンチップ化した「μPD64011」を製品化した。サンプル出荷は8月から開始され、価格は3,000円/個。12月から月産80万個の量産が予定されている。
最大の特徴は、3次元Y/C分離機能と、NTSC/PAL/SECAMに対応したデジタル・クロマ・デコード機能を、世界で初めて1チップ化したこと。なお、3次元Y/C分離は、NTSC-M信号のみで機能する。出力は、8または10bitデジタル出力、ITU-R BT.656デジタル出力などのデジタル出力方式に対応。
また、NTSC方式でのゴーストを軽減する同社製のゴースト除去LSI「μPD64031A」と、デジタルで直結することにより、高画質化を実現するという。そのほかにも、フレーム巡回型ノイズリダクション機能、ID-1検出、画質補正機能、絵づくり機能なども搭載している。
【主な機能】
- 動き適応型3次元Y/C分離(NTSC-M入力でかつ外部SDRAM接続時)
- ロジカル・コム・フィルタ型2次元Y/C分離
- フレーム巡回型YCノイズリダクション
- NTSC/PAL用のバーストロック・クロックジェネレータ、および水平同期ロック・クロックジェネレータ
- デジタル・クロマ・デコード機能内蔵(NTSC/PAL/SECAM)
- バースト・ロック・クロックから水平同期クロックへのクロックレート変換機能
- サブコントラスト/サブカラー、LTI/CTI、シャープネスなどの画質補正機能
- APL検出、直流伝送率補正、白ピーク、黒伸張、ACLなどの絵づくり機能
- VBI検出、スライス機能
- I2Cバスによる各種コントロール機能
【主な仕様】
- 内蔵ADC分解能:10ビット(×3ch)
- 対応信号規格:NTSC、PAL、SECAM
- 映像入力:コンポジット、Y/C分離、コンポーネント、10ビットデジタル化コンポジット
- 映像入力系統:Y信号6系統、C/Cr信号3系統、Cb信号1系統(内蔵入力セレクタで選択)
- 映像出力:8bitまたは、10bitのデジタル出力、ITU-R BT.656デジタル出力
- アナログ信号システムクロック:28.6MHz(NTSC)/35.4MHz(PAL)/34.6MHz(SECAM)
- デジタル信号システムクロック:27MHz
- 電源電圧:1.5V/3.3V
- パッケージ:160ピン・プラスチックLQFP(24×24mm)
□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0203/1901.html
□関連記事
【2001年7月4日】NEC、DRAMを内蔵し1チップ化した3次元Y/C分離LSI
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010704/nec.htm
(2002年3月19日)
[furukawa@impress.co.jp]
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