デジタルティーヴィジャパンは、CG制作の株式会社イマージュと、テレビ番組制作会社の株式会社スタッフ東京が2001年12月に共同で設立。BSデジタルや地上波デジタル、ストリーミングといったデジタルメディアに対する良質なコンテンツの提供を目的に、HDソースの制作やノンリニア編集を中心としたDTSを開設した。初期投資は約8億円。 またDTSは、編集室の価格を大幅に抑えた「価格破壊スタジオ」という一面も持っており、スタジオ使用料は、従来の2分の1から3分の1程度。 サービス内容は、マスターソースの制作、ノンリニア/リニア編集、フルデジタル5.1ch対応のMA編集、3DCG素材や特殊エフェクトの供給、編集機能のカスタマイズサービスなど。
マスターソースの制作は、ソニーのHDCAMによる1080iや、松下電器のDVCPRO HDによる720pに対応。デジタルシネマの制作をサポートする。 スタジオはビル内の地下1階、および地下2階に配置。6室のノンリニア編集室すべてに、ifxの「PIRANHA HD(ピラニア HD)」を完備している。従来からのリニア編集用には、ソニーのBVE-9100を備えた1室を用意。また、マシンルームには、HDCAM、D-βcam、DVCAM、D2、HD-D5、DVCPRO HDといった各種フォーマットに対応するレコーダ類がセッティングしてあるという。MAは、5.1ch対応のfairlight「DREAM」。 同スタジオで特徴的なのは、Streamingルームと名づけられた1室。ここでは編集した作品を外部へストリーム出力できる。クライアントへ専用回線で納品したり、クライアントが編集内容を自分のオフィスにいながらチェックするサービスを考えているという。 なお、PIRANHA HDは、ifxとイマージュが共同開発した非圧縮ノンリニアシステムで、Pixer、Dreamworks SKG、スクウェアUSAなどへの導入実績がある。非圧縮の1080p映像を秒30コマ、および秒24コマでのリアルタイム再生が可能。Octane、Octane2、Onyx21R2用などすべてのSGI製ビデオカードに対応し、HDCAMやD-βcam、HD D5などのデッキをフルコントロールできる。
編集室の使用料金は、HDノンリニア合成/編集が1時間35,000円、SDノンリニア合成/編集が1時間28,000円。なお、一般的な価格は、ノンリニアで1時間85,000円~12万円。リニア編集(HD/SD)は1時間25,000円、MAは22,000円となっている。 初年度の売上目標額は3億円。デジタルメディアの市場動向とともに拡大を狙い、「2003年には6億円程度の規模を目指す」(結城徹社長)としている。 また、5月31日まではオープニング特別価格として、HDノンリニア合成/編集を29,800円、SDノンリニア合成/編集を19,800円、リニア編集を18,000円、MAを18,000円で提供している(すべて1時間当たり)。また、4月15日、16日、17日には、スタジオの内覧会が行なわれる。参加するには、同社のホームページ(現在準備中)の申し込みフォームからあらかじめ申し込む必要がある。
□デジタルティーヴィージャパンのホームページ (2002年3月28日) [orimoto@impress.co.jp] |
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