ヤマハ、mLAN用次世代LSIを今春からサンプル出荷


4月下旬出荷開始

サンプル価格:3万円

連絡先:事業開発本部 開発戦略室
    Tel.053-460-2501


 ヤマハ株式会社と富士フイルムマイクロデバイス株式会社は、「mLAN」用次世代LSI「mLAN-NC1」の共同開発が終了し、4月下旬よりサンプル出荷を開始すると発表した。ファームウエア、推奨物理層LSI、付属プログラムを含むサンプル価格は30,000円。また、両社は今後、共同で「mLAN」の普及を目指したデバイス製品開発を行なっていくことで合意した。

 mLANは、ヤマハが提案している音楽用の新しいデジタルネットワーク技術。オーディオデータや、MIDIデータの流れを管理する独自のコネクションマネジメント技術により、mLAN対応機器同士をIEEE 1394ケーブルのみで接続できる。ヤマハでは、2000年9月から無償でライセンス供与を開始しており、現在ライセンシーは国内外30社・団体となっている。

 mLAN-NC1は、楽器、オーディオ機器やパソコン周辺機器に組み込むことで、音楽用デジタルネットワーク機能を実現できるLSI。今まで、mLANシステムの構成に5種類のLSIが必要だった。mLAN-NC1を使用することで、IEEE 1394物理層LSIと組み合わせて2種類のLSIだけでシステムを構成することが可能になる。さらにCPUも内蔵しており自律的に制御できる。

 リンクコアには、富士フィルムマイクロデバイスMD8415C相当を、パケットハンドラーコアとしてヤマハ mLAN-PH1相当を内蔵。伝送速度はS100/200/400に対応する。MPUは32ビットRISCコアを採用し、フラッシュROMとSRAMも搭載。8chのオーディオ同時入出力が可能(MIDI同時も可能)で、サンプリング周波数は48KHzまでサポートする。

□ヤマハのホームページ
http://www.yamaha.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/02032801.html
□関連記事
【keyword】mLAN
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990520/key76.htm#mLAN
【2001年12月20日】ヤマハ、IEEE 1394上でオーディオ/MIDIを転送する
 「mLAN」技術のライセンスプログラムを開始 (PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001220/yamaha.htm
【'97年5月20日】IEEE1394規格による、デジタルオーディオとMIDI伝送の仕様を承認 (PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/970620/yamaha.htm

(2002年3月28日)

[furukawa@impress.co.jp]

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