同音源は、バーコー教授が'85年に開発した音楽言語「Csound(シーサウンド)」を、Analog Devicesの「SHARC」DSPで使用する「Extended Csound(エクステンディッド・シーサウンド、日本コロムビアが日本窓口を担当)」をベースに、タイトーが応用技術を開発したもの。 同技術では、生録音音源(MPEG-1 Layer-1/2、AD-PCMなど)にリアルタイムエフェクトをかけても自然な演奏が行なわれるという。タイトーでは同技術を使った業務用通信カラオケ機器を2002年夏に発売する予定。 通信カラオケに応用した際には、フェイズ・ボコーダーをリアルタイムで実行できるため、生演奏音源をテンポ/ピッチコントロールした際にも自然な演奏が可能。さらに、音程の外れた歌唱でも歌唱者の声を変えることなく音程を修正することもできる。 その他にも、歌唱のテンポに合わせて、伴奏のテンポもリアルタイムで変化させたり、鼻歌をもとに曲名を検索する事も可能。また、採点機能はこれまでのガイドメロディを元にしたものではなく、コブシやしゃくり上げ、ビブラートなども評価の対象にできる。 同技術を使った曲配信に際しては、シンセサイザー音源のほかにも生演奏データなどを持ち、1曲あたり3MB程度のデータ量となるためブロードバンド回線が必要になるという。また、MIDIとは違ったプログラム方式であるが、MIDIをベースにした方式を提供するため、MIDI作曲者も移行しやすいとしている。 発表会のデモで使われた機材は、OSにLinuxを搭載し、「SHARC」DSP×3個、SDRAM 64MB、SRAM 2MB搭載のPCIカードを実装したシステム。インターフェイスはMIDI入出力×各2、S/PDIF入出力×各2を装備している。今後はカラオケ機器への応用のほか、ゲームや携帯電話コンテンツ開発、PC用シンセサイザーカードなどへの応用も考えているという。
□タイトーのホームページ (2002年4月2日)
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