松下通信工業株式会社は、真空管を内蔵した2DINのCDレシーバーをはじめ、カーオーディオ製品13モデルを4月10日より順次発売する。標準価格と発売時期は下表の通り。
■ CQ-TX5500D 同社のB♭(ビー・フラット)シリーズの新モデル。CDプレーヤー、AM/FMチューナ、最大出力45W×4chのアンプを内蔵した2DINのユニットで、D/Aコンバータのバッファ部に真空管を採用したのが最大の特徴。車載用に選別された製品を使用し、ホールド性の高い専用ソケットを開発した。再生音は「まろやかで伸びのある高音、奥行き感のある豊かな低音」としている。 CDプレーヤー部は、CD-R/RWの再生に対応するほか、MP3の再生もサポート。VBR記録のファイルに対応し、ビットレートは32~256kbpsの再生が行なえる。 また、前モデル同様、電極のセパレータ部に竹繊維を混ぜたという「竹コンデンサ」をLR独立電源部に採用し、「低ノイズでレスポンスのよい音を再生する」としている。カップリングコンデンサにも音響用のものを採用している。 前面パネルはアルミ削り出しで、2基のアナログメーターと真空管を前面に出したデザインを採用。操作ダイヤルなどを多数備えており、高級感にこだわったという。
■ CQ-VX4200D/VX3200D
CQ-VX4200Dは、最大出力45W×4chのアンプを搭載した上位モデル。表示パネルには、奥行き感があり立体的に表示するという「2層FLディスプレイ」を搭載している。 DSP部は「ライブハウス」、「コンサートホール」、「ジャズクラブ」、「スタジアム」、「ディスコ」、「ボーカル」、「シネマ」の7モードを選択可能。また、サブウーファがなくても重低音が楽しめるという「スーパーダイナミック・バス・ブースト(S.D.B.B)」や、リアスピーカーをサブウーファとして使用する「スーパー・ベース・コントロール・サブウーファー(SBC・SW)」も利用できる。 CQ-VX3200Dは、VX4200Dのアンプを41W×4chに変更し、階調を細かく再現するという「グラデーションFLディスプレイ」を表示パネルに採用した下位モデル。その他の仕様はVX4200Dを踏襲するが、MP3ファイルの再生機能は省略されている。
■ CQ-MRX602D
アンプ部の最大出力は45W×4chで、増幅素子にはMOS-FETを採用。前面には大型のロータリーボリュームや、4階調表示で立体的な表示が可能という「3DDMディスプレイ」を備える。また、2Vの「ハイボルテージプリアウト」を装備し、ノイズの低減やメインアンプの増幅率低下を図っている。 そのほか、カーナビゲーションと組み合わせた時に便利な「ナビミュート」機能を搭載。ルート案内時にオーディオの音量を自動的に下げられるほか、TV音声をステレオで楽しめるAUX端子も装備している。
■ CQ-DFX972D/572D
MDプレーヤーを内蔵していない1DINのCDレシーバで、CDプレーヤー、AM/FMチューナ、4chアンプで構成。CD部はMP3の再生をサポートしている。アンプ部はMOS-FETの最大出力50W×4ch。出力には、AUX端子やハイボルテージプリアウトを備えている。 音質補正機能として、4スピーカーだけ重低音が楽しめるという「S-HDB(スーパー・ハイディフィニッション・バス)」を搭載している。これは「BOOMモード」と「TIGHT」モードを切り換えることで低音の切れや迫力を調節できるという機能。BOOMモードは80Hzと10kHzを強調し、TIGHTモードは80Hzを中程度に抑え、10kHzを強調する。
■ CQ-DVR592D/CX-DVP292D
CQ-DVR592Dは、MOS-FET回路採用の最大出力50W×4chのアンプを搭載したモデル。MOS-FETの採用は、DVDレシーバとして初めてとしている。また、5Vのハイボルテージプリアウトやナビミュート機能を装備する。
CX-DVP292Dは、DVP592Dからハイボルテージプリアウトなどを省いた下位モデル。
■ CY-TVD9200D
AVマスターユニットのCA-TU7200Dと接続することで、DVDビデオやCD-R/RW、MP3の音声を再生できるようになる。また、マルチチャンネルマスターユニットのCA-TU9200Dと接続すれば、5.1ch再生も可能。 操作画面をグラフィカルに表示するGUI機能や、ディスプレイに映し出した映像を最大3枚取り込める「ビデオキャプチャー」機能を搭載。取り込んだ画像は音楽の演奏中に映し出せる。 ディスプレイユニットの外形寸法は178×160×50mm(幅×奥行き×高さ)、アンテナ部は30×190×28mm(同)。
■ CY-TV7200D
また、FMトランスミッタを内蔵しており、TVの音声を既存のカーステレオに出力できる。TVチューナーの受信チャンネルはVHFが1~12ch、UHFが13~62ch。 本体にはカーナビの音声案内に適した小型スピーカーを搭載。ディスプレイユニットの外形寸法は、178×160×50mm(幅×奥行き×高さ)、アンテナ部は30×190×28mm(同)。
■ CQ-AV7000LTD
アンプは最大出力45W×4chのMOS-FETアンプ。MD部はMDLPに対応している。ATRACは24bitデコードで処理する。外形寸法は178×160×100mm(幅×奥行き×高さ)、アンテナ部は30×190×28mm(同)。
■ CA-TU9200D/7200D
CA-TU7200Dは、最大出力45W×4chのMOS-FETアンプを内蔵し、9200Dから5.1chサラウンドデコーダと光デジタル入力端子を省いたモデル。 両機種とも外形寸法および重量は、245×150×42mm(幅×奥行き×高さ)、1.2kg。
(2002年4月10日) [nisiuti@impress.co.jp] |
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