松下電器産業株式会社とTCL集団有限公司は9日、プラズマディスプレイなど家電分野における提携を検討していくことで合意した。今後1年間にわたり、定期的に技術開発、生産、ルート販売、部品調達などの多面的提携を検討していく。
松下電器では「提携の狙いは、松下電器の持つ技術、開発力と、TCLの中国における強力な製造、販売力を結び付け、両社の相互利益を図るもの」と説明している。
提携内容として、次の項目が挙げられている。
- 松下製キーデバイス(CRT、プラズマ、コンプレッサーなど)をTCLに供給
- 松下製品(現地製、輸入品、OEM)のTCLルートを利用しての中国市場向け販売
- テレビ等の製品分野でのOEM、ODM(自社設計品の相手先ブランドでの供給)等、相互補完による生産提携
- 技術面、とくに先端AV技術(DVD、SDなど)での提携
松下グループは現在、中国に49社の製造、販売拠点を有し、年間売り上げ高は約3,000億円に達する。同グループで推進している「創生21計画」では、海外販売の拡大、とくに中国市場での販売増が経営目標のひとつであり、TCLとの提携によりその実現を目指すという。
一方、TCLは中国においてテレビや固定電話でトップシェアを占め、2001年の販売額は211億元。松下電器との提携は、同社の国際化を促進する重要な手段のひとつであるとしている。
□松下電器産業のホームページ
http://www.matsushita.co.jp/
□TCL集団のホームページ
http://www.tcl.com/
□ニュースリリース
http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn020409-3/jn020409-3.html
(2002年4月10日)
[takah-ta@impress.co.jp]
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