ソニー、著名人6人による「ベガでリフォーム」イベントを開催
―17V型の液晶ベガやデスクトップ向け5.1chシステムも出品


4月18日開催



 ソニーマーケティング株式会社は18日、「ベガでリフォームする」第2弾キャンペーンの報道者向け展示を東京・原宿ラフォーレにおいて行なった。

 このキャンペーンは、2001年冬商戦向けに行なわれた第1弾に続くもので、今回は「本物の高画質と音のリアルパフォーマンス」、「新製品投入のラインアップ拡張によるリアリティ」、「私にもできそう! な身近なリアル感」をテーマにしている。

今回のホームシアターを企画した参加した6名

 参加したのはアーティストの大沢伸一氏、タレントのジョン・カビラ氏、カフェプロデューサーの中村貞裕氏、建築家の長大作氏、アーティストのアラキミドリ氏、イラストレーターのナンシー関氏(順不同)。

 具体的には、6畳間をテーマに、6人が考案したホームシアターをモデルルームとして展示。シアターにはそれぞれキャッチコピーがつけられ、利用者それぞれの「ベガシアター」が実現することをアピールした。


■ 新製品「液晶ベガ」は和室で出品

液晶ベガは和室に設置されていた。長大作氏による「液晶ベガ誕生、デスクトップベガシアター」

 建築家の長大作氏による「液晶ベガ誕生、デスクトップベガシアター」は、6月1日発売の液晶テレビ「KLV-17HR1」と6月10日発売の5.1chシステム「HT-BE1」で構成したデスクトップシアターの設置例。

 今回唯一となる和室での出展で、文机にディスプレイを設置。畳に座った状態で視聴する「低いシアター」を提示した。DVDプレーヤーは「DVP-F21」のブラック。

 なおHT-BE1は、5cm径のフルレンジユニットを採用するサテライトスピーカー5本と、デコーダおよびアンプ一体型サブウーファの5.1chパッケージ。

 ユニークなのは、サテライトスピーカーにチルト可能なスタンドが付属すること。角度を変えられるだけでなく、壁掛けも可能。また、サブウーファも予想以上に小型で、文机の脇にぴったりと設置されていた。

ベガの名前がついた初めての液晶テレビ「KLV-17HR1」は、裏面に向かって反ったデザインが特徴。スイッチ類は両側面に集められている。中央はホワイトバージョン
サブウーファ、サテライトスピーカーともにコンパクトなHT-BE1。サテライトスピーカーは上下に角度をチルトできる。スピーカーユニットは、従来機のHT-K215Rなどとは異なるそうだ


■ CRT、リアプロなど各方式で大画面をアピール

 大沢氏による「高画質と音のパフォーマンス:ベガシアター」は、36型ワイドの「KD-36HD800」とSACD対応プレーヤーを内蔵した5.1chシステム「DAV-S800」を組み合わせたもの。

 週に映画を5本ペースで見るという大沢氏が「自宅を建てたらこんなシアターを作りたい」とのコンセプトで企画。「裸足で楽しんで欲しい」(大沢氏)との理由から床材にオールドチークを使用し、自然体のまま高画質・高音質を楽しめるという。なお、KD-36HD800は、今回の展示で唯一のCRTとなる。

大沢氏の「高画質と音のパフォーマンス:ベガシアター」。今回、唯一の直視管シアターでもある 「ベガ最大・60型のベガシアター」は、ジョン・カビラ氏の注文によるもの。メガホンやベンチなどに、同氏のスポーツ好きがうかがえる 一般誌の記者たちに一番受けていた「部屋の壁をシアターにするベガシアター」。額縁に入った絵画を投影するなど、シアターの枠にとらわれない空間演出を行なった

 液晶リアプロジェクションテレビの「GRAND WEGA(グランドベガ)」をフィーチャーしたのは、タレントのジョン・カビラ氏。「ベガ最大・60型のベガシアター」は、その名の通り、60型の「KDF-60HD800」とDAV-S800で映画とスポーツ観戦の両方を楽しめるシアターとした。特徴は、劇場やスタジアムを思わせるコーラサーバーとポップコーンマシーン。

 斜め投射できる液晶プロジェクタ「VPL-HS1」(シネザ)と、バーチャルサラウンドヘッドフォンの「MDR-DS8000」を組み合わせたのが「部屋の壁をシアターにするベガシアター」。企画したのはカフェプロデューサーの中村貞裕氏。展示中、最もコンパクトかつ安上がりなホームシアターで、DVDプレーヤーには「DVP-F21」を使用していた。


■ プラズマ2面やカジュアル系HTPCの提案も

 「プラズマ大画面のベガシアター」は、アーティストのアラキミドリ氏による考案。42型のプラズマテレビ「KZ-42TS1J」を2面使ったぜいたくなもので、ヨーロッパの列車の食堂車をイメージしたという。2面のプラズマテレビを車窓に見立てている。再生していたのはパリの列車内から撮影した風景。

 このシアターだけは単品のスピーカーを設置していた。フロントとリアは「SS-LA500ED」、センターは「SS-LAC505ED」、サブウーファには「SA-WD200」を組み合わせている。DVDプレーヤーはアンプおよびデコーダを内蔵した「AVD-S1」。

 イラストレーターのナンシー関さんによる「バイオのギガポケットで結ばれたベガシアター」は、バイオRXとシネザをつなぐという提案。仕事部屋のバイオに撮りためた番組をそのままシネザで投影し、視聴時にはキャスター付きの椅子でデスクからスクリーン前へと移動する。5.1chシステムにはHT-K215Rを使用。

食堂車をイメージしたアラキミドリ氏の「プラズマ大画面のベガシアター」。今回の展示の中で、一番総費用がかかっているという すでにPCでHDD録画をしているというナンシー関さんの注文は「仕事部屋で大画面を楽しむ」。シネザの斜め投射を活かしたレイアウトとなった


 同社によれば、前回のベガシアターキャンペーンにより「ホームシアターという楽しみ方を一般ユーザーに認知してもらえた。また、多くの店頭で展示いただいたこともあり、売り上げ的にも好調だった」(ディスプレイマーケティング部 山口啓一郎マネージャー)と分析している。

 特にシネザについては大量の広告投入を行ない、「手軽なフロントプロジェクタをソニーが作っている」という一般層への認知に役立ったという。今回のイベントのように、今後も使い方の提案を重視したマーケティングを行なっていくとしている。


□ソニーマーケティングのホームページ
http://www.sony.jp/
□ベガシアターのホームページ
http://www.sony.jp/wt/matrix/
□関連記事
【4月17日】ソニー、ハイビジョンに対応したワイド17V型の「液晶WEGA」
―実売12万円の4:3 15V型も
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020417/sony2.htm
【4月17日】ソニー、プロロジック IIにも対応したデスクトップ向け5.1chシステム
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020417/sony3.htm

(2002年4月18日)

[orimoto@impress.co.jp]

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