DVD BOOK「坂本龍一のアフリカ ELEPHANTISM」製作発表
―象とのツーショットも披露


坂本龍一氏(左)、島泰三博士(右)
4月21日開催

 4月21日、「よこはま動物園 ズーラシア」で、坂本龍一氏が監督総指揮を務めたDVD BOOK「坂本龍一のアフリカ ELEPHANTISM」の製作発表会が行なわれた。

ソトコト別冊 DVD BOOK
「坂本龍一のアフリカ ELEPHANTISM」

(C)TBS/木楽舎/スペースリンク
価格 9,700円
発売日 2002年4月29日
製作総指揮・音楽 坂本龍一
収録内容 2枚組み180分+BOOK(52ページ)
仕様 片面2層
画面サイズ 16:9スクイーズ
音声 PCMステレオ
製作著作・発売元 TBS、木楽舎、スペースリンク
 本作は、撮影にまつわる52ページのカラーブックレットに、2枚組みのDVDビデオがパッケージされたDVD BOOKという形式を取っている。また、DVDビデオを活かした仕掛けとして、映像の再生中にプレーヤーの決定ボタンを押すと、静止画に切り替わり、そのシーンの付加情報を表示する機能もある。

 内容は、米国での同時多発テロで心に傷を負った坂本氏が、「我々はこのまま争い続けなければならないのだろうか」というテーマのもと、アフリカを旅し、さまざまな出会いを通して、彼が出した「ELEPHANTISM」という答えを導く過程を追ったもの。

 さらに、アフリカでの体験を通して作られたという新曲も、DVDの中で使われている。これらは、サウンドトラック「ELEPHANTISM」として、5月15日にワーナーミュージック・ジャパンより発売される予定。

 発表会では、同時多発テロがアフリカへ行くきっかけになったことや、マサイ族の小学生が初めて触るピアノに興奮し、演奏を聞かせるのに苦労したという体験談などが、和やかな雰囲気の中で披露された。

 また、テロ以前から交流があったという、霊長類博士の島泰三博士との対談が行なわれた。坂本氏がテロ事件の衝撃から立ち直る過程において、数多くの島博士とのメールのやり取りがあり、象の世界観について互いに共鳴しあったと話した。さらに坂本氏は、動物としての「人間」について、道具を使い、家を建て、服を着る不思議な存在と位置付け、その人間が武器を使って殺しあっている現況にあって、「それが進化だといえるのだろうか」、という問題意識を提示した。

 DVDには、サバンナのアフリカ象に「戦場のメリークリスマス」を演奏して聞かせると、その音に耳を傾けるシーンが収録されている。発表会でも動物園の象に、ピアノの演奏を聞かせるという計画があったのだが、雨のため中止となった。

 最後に、坂本氏が調教師とともに園内の象ステージに現われ、実際に象に触れながらのフォトセッションが行なわれた。象に触れるのは初めてという坂本氏。記者から感想を求められると「かたい、あたたかい」とコメントした。


 

□DVD BOOKのホームページ
http://dvdbook.net/
□TBSのホームページ
http://www.tbs.co.jp/
□木楽舎のホームページ
http://az.nifty.com/sotokoto/
□ワーナーミュージック・ジャパンのホームページ
http://www.warnermusic.co.jp/
□よこはま動物園 ズーラシアのホームページ
http://www.city.yokohama.jp/me/ygf/zoorasia/

(2002年4月22日)

[nisiuti@impress.co.jp]

I
◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】

00
00  AV Watchホームページ  00
00

ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2002 impress corporation All rights reserved.