パイオニア、62,000円の6.1ch AVアンプ ―ドルビープロロジック II、DTS NEO：6デコーダも搭載

連絡先：カスタマーサポートセンター
　　　　Tel.0070-800-8181-11

　パイオニア株式会社は、ドルビーデジタルEX、DTS-ESにも対応した6ch AVアンプ「VSX-D811S」を5月下旬に発売する。価格は62,000円。プリセット機能と学習機能を備える大型リモコンが付属する。

　VSX-D811Sは普及価格ながら、ドルビーデジタル、DTSに加え、MPEG-2 AAC、ドルビープロロジック II、DTS NEO：6、ドルビーデジタルEX、DTS-ESにも対応したAVアンプ。アンプも全6チャンネルが同一設計の「イコールコンデション高音質ハイパワーアンプ」(100W×6)となっている。

　さらに、デュアルサラウンドバックスピーカーターミナルを備えており、7.1ch再生も可能。スピーカーターミナルは、全チャンネル同一形状の大型で、バナナプラグにも対応している。また、5.1ch環境でも6.1chソースが楽しめる「バーチャルサラウンドバックモード」を用意されている。

　パワーアンプ部分には、独自開発のハイブリッドパワーアンプモジュール「PHA(Pioneer Hybrid Amplification)」を採用。DACは、全チャンネル96kHz/24Bitで、独自のワイドレンジ設計により、全チャンネル5Hｚ～100KHz(＋0/－3dB)を実現したとしている。

　さらに、大電流回路と小信号回路の分離や、信号ラインを最短化することで、ノイズの混入や回路間の信号の干渉を抑える「ダイレクトコンストラクション」を採用。「一層の高音質化を実現した」という。

　また、オリジナルDSP機能として、「Advanced Surroundモード」(全5モード)を搭載。ドルビーサラウンド音声でもドルビーデジタルに匹敵する立体音場を再現するという「Expanded Theaterモード」や、小音量時の「迫力」や、「響き」の減少、セリフの聞き取り難さを補正する「ミッドナイトリスニングモード」などが用意される。

　入力端子として、コンポーネント入力や、7.1ch入力なども装備するほか、前面にも「フロントデジタル&AV入力端子」(光デジタル端子/S端子付きA/V入力1系統)も搭載。本体のディスプレイはFL管で、4段階のディマ機能も備える。また、スピーカーシステムや部屋のサイズを選択することで、サラウンド設定のセットアップができる「クイックセットアップ」機能も装備する。

【主な仕様】

• 実用最大出力：100W×6ch(EIAJ、6Ω、サラウンド時)
• 定格出力：80W×2ch(20Hz～20KHz、0.09%、6Ω)
• 周波数特性：5Hz～100KHz(＋0/－3dB)
• ライン入力S/N比：98dB(IHF-A)
• チューナ受信周波数：76.0MHz～90.0MHz(FM)、 522kHz～1,629kHz(AM)
• デジタル音声入力端子：同軸2系統、光3系統(内1系統フロント入力用)(アサイン可能)
• アナログ音声入力端子：3系統(CD、CD-R/TAPE/MD、AUX)
• コンポジット映像入力端子：4系統(DVD/LD、TV/SAT、VCR/DVR、VIDEO)
• S映像入力端子：4系統(DVD/LD、TV/SAT、VCR/DVR、VIDEO)
• コンポーネント入力端子：2系統(アサイン可能)
• プリアウト端子：6.1ch×1
• デジタル音声出力端子：光1系統
• アナログ音声出力端子：1系統(CD－R/TAPE/MD)
• コンポジット映像出力端子：2系統(VCR/DVR、MONITOR)
• S映像出力端子：2系統(VCR/DVR、MONITOR)
• 消費電力：280W
• 外形寸法(幅×奥行き×高さ)：420×401×158mm
• 質量：10.0kg

□パイオニアのホームページ
http://www.pioneer.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.pioneer.co.jp/press/release305-j.html

(2002年4月23日)

[furukawa@impress.co.jp]