日本電気株式会社(NEC)の社内カンパニーNECエレクトロンデバイスは、デュアルプロセッサ・アーキテクチャを採用したデジタルSTB用システムLSI「μPD61120ファミリ」を開発したと発表した。10月から量産出荷を行ない、サンプル価格は3,000円。同社では「200MIPSを超えるCPUコア2個を内蔵した、世界初のSTB向けシステムLSI」としている。 最大の特徴は、187MHz動作、225MIPSの米MIPS Technologies製32ビットCPU「MIPS32 4Kc」コアを2個搭載し、TS(Transport Stream)デコード処理機能や、MPEG-2の複合化、メモリインターフェイス機能などを1チップ化したこと。リアルタイムなシステム制御やインターネットブラウズなどのアプリケーション処理において、「ストレスのない動作を実現する」としている。 また、TSデコード処理用に新開発の専用プロセッサを搭載。IEEE 1394ストリーム出力ポートも備えている。MPEG-1/2デコーダには、JPEG複合のためのIDCTアクセラレータを内蔵し、MP@MLデコードもサポートする。ビデオエンコーダは、NTSC/PAL/SECAMに対応し、コンポジット、S映像、RGB/コンポーネント(選択式)の出力が可能。 放送規格は欧州のDVB、北米DirecTVに対応。チューナ入力はシリアル/パラレル選択の1系統を備え、赤外線レシーバ、タイマーなどの周辺装置も内蔵している。 【主な仕様】
□NECのホームページ
(2002年4月24日) [nisiuti@impress.co.jp] |
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