「IXY DV」からのマイナーチェンジにとどまった2001年9月発売の「IXY DV 2」とは異なり、撮像素子をはじめ大幅な変更が加えられた。その1つがボディデザインで、本体上部に「FV30」のようなレンズ後端のくびれを取り入れるなど、最近の同社のデザイン傾向を採用。ビューファインダの接眼光軸を上に向けたのも、IXY DVシリーズとしては今回が初めてとなる。なお、本体サイズや重量は前モデルとほとんど変わっていない。 また、IXY DV 2で採用された3倍録画機能(ESP/ELP)は省略された。これは、IXY DV 2ユーザーのほとんどがPCユーザーだったため。PCへデジタルで取り込めない3倍モードについては使用頻度が低いとの判断から、今回は搭載を見送ったという。 本体にSDメモリーカード/MMCスロットを装備するほか、DV端子とUSB端子を装備。また、IXY DV初のアナログ→デジタル変換機能を本体に内蔵している。なお、ドッキングユニットが廃止され、USBなどすべての端子が本体に搭載された。ただし、USBはストレージグラスに対応していない。 撮像素子は1/6型総画素数68万画素CCDで、カラーフィルタはシリーズ初の補色系を採用。より小型の1/6型CCDを使用したためで、同社では「感度をかせぐため」と説明している。また、動画と静止画で独立したカメラ信号処理回路を搭載し、それぞれの色空間に合わせた処理や設定を行なうという。
有効画素数は動画時が約34万画素、静止画時が約63万画素。静止画の記録解像度は1,024×768/640×480ドットの2種類となる。記録した静止画はExif 2.2に対応。DVカメラでExif 2.2に対応したのは初めてとしている。また、撮影画像を同社のカードフォトプリンタ「CP-10」でプリントできるようになった。
レンズは光学10倍ズームで、鏡筒がIXY DV 2から約1.6mm短縮された。光学式の手ブレ補正は搭載せず、電子式を採用する。動画撮影時と静止画撮影時では画角が変わり、焦点距離は動画が約48~480mm(35mm判換算)、静止画が約50~355mm(同)となる。また、マルチコートを多用し、ゴーストやフレアを低減したとしている。 さらに、メモリーカードへのアクセス速度を高速化し、従来約4秒だった静止画の撮影間隔を約2秒へと短縮した。今回からメモリーカードへの動画記録も可能となり、フォーマットはMotion JPEG、解像度は320×240/160×120ドット。
バッテリも変更し、同社のデジタルカメラ「PowerShot S30/40」と共用できる「NB-2L」を使用する。充電器も同じ「CB-2LT」を使用可能。NB-2Lでの連続撮影時間は、液晶モニタ使用時が約55分、ビューファインダ使用時が約1時間15分。大容量タイプの「BP-2L12」の場合は、液晶モニタ使用時が約2時間、ビューファインダ使用時が約2時間40分となる。
そのほか、デジタルエフェクトとデジタルフェードも追加された。デジタルエフェクトは「セピア」、「ウェーブ」、「カラーマスク」など計9種類、デジタルフェードは「コーナーワイプ」、「ジャンプ」、「ジグザグ」など計8種類を搭載している。
□キヤノンのホームページ (2002年5月9日) [orimoto@impress.co.jp] |
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