標準価格:オープンプライス
連絡先:NEC121コンタクトセンター 日本電気株式会社(NEC)は、ハードウェアMPEG-1/2エンコーダとデコーダを搭載したTVキャプチャPCIカード「SmartVision HG/V(PK-VS/AG30V/ER)」を6月28日に発売する。パッケージには、USB接続の赤外線リモコンを同梱。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は5万円台半ばと見込まれる。 SmartVision HG/Vは、同社のTVキャプチャ製品「SmartVisionシリーズ」の最上位機種。なお、2001年11月発売の「SmartVision PRO 3」は、下位モデルとして並売される。 今まで、SmartVisionシリーズのPCI接続の製品ではソフトウェアエンコード方式を採用していたが、SmartVision HG/Vには自社製のハードウェアエンコーダLSI「μPD61051」を搭載。さらに、デコーダもハードウェアとし、REALmagic「EM8470」を採用している。なお、EM8470は、DVD再生機能も備えているが、今回の製品では付属ソフトが対応しておらず、録画したファイルのみが再生できる。 その他にも高画質化のために、ゴーストリデューサ「μPD64031」、3次元Y/C分離「μPD64083」を実装。いずれも、自社製のLSIを採用しており、TV関連のチップでは大きなシェアを占めるNECならではのこだわった仕様となっている。なお、タイムベースコレクタ(TBC)も備える。
カードは2枚重ねで、外形寸法はPCIショートサイズの約107×175mm(パネルやコネクタ部は除く)。小型のケースでも組み込みやすくなっている。出力端子はコンポジットとS映像、アナログステレオ音声に加え、光デジタル音声にも対応。入力は、コンポジットとS映像、アナログステレオ音声を搭載する。 なお、ハードウェアデコードはコンポジットまたはS映像出力時にのみ有効で、パソコンのディスプレイで再生する場合はソフトウェアデコードとなる。
キャプチャ解像度は、MPEG-2は720×480/352×480/352×240ドット、MPEG-1は352×240ドット。ビットレートは、MPEG-2のCBRでは2~15Mbps、VBRでは1.2~7.5Mbps(平均)。MPEG-1は1.152Mbps(ビデオCD)となっている。音声のサンプリングレートは44.1/48kHzとなり、ビットレートは224kbps。 TV視聴録画ソフトには、従来同様「SmartVision/TV」を採用しているので、基本的なインターフェイスはSmartVisionシリーズと同じ。しかし、TV画面のみウィンド表示可能な「Slimモード」など新規機能を追加している。動作速度についてもチューニングされており、起動やモードの切り替えなどのレスポンスがかなり向上している。 また、EPGも引き続きADAMS-EPG(+)に対応。予約履歴とタイトルが一致する番組をEPGから検索・表示する機能などが新たに加わった。なお、録画形式は従来と同じく独自形式で管理され、再エンコードなしに一般的なMPEG-2/MPEG-1形式にエクスポートできる。 録画済みの番組については、LAN経由で他のパソコンからも再生可能。この際には、自動的にMPEG-4にソフトウェアでエンコードされて配信される。 その他にも、DVDオーサリングソフト「Ulead DVD MovieWriter for NEC」をバンドル。SmartVision/TVと連携して、EPGの番組タイトルなどをメニューに取り込んでDVDビデオを作成することが可能になった。また、松下製のDVDビデオレコーディング(DVD-VR)規格用編集ソフト「DVD MovieAlbum」との連携機能も搭載。SmartVision/TVから、DVD MovieAlbum形式でエクスポートできるようになった。
□NECのホームページ
(2002年5月10日) [furukawa@impress.co.jp] |
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