価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、M1が4万円台前半、S1が3万円台前半と見られる。カラーバリエーションはEX-M1がシルバーのみ、EX-S1がシルバーとパールホワイトの2色で展開。パッケージには、リチウムイオン充電池、USBクレードル、専用ACアダプタ、USBケーブル、ストラップ、CD-ROM、液晶リモコン/ステレオヘッドホン(EX-M1のみ)を同梱する。
■ EX-M1
EX-M1は、1/2.7型有効124万画素CCDを搭載した単焦点デジタルカメラ。本体の厚みが12.4mmと薄く、液晶カメラ付きデジタルカメラとしては世界最薄としている。ボディは4面とも金属製で、幅は88mm、高さは55mm。 記録メディアはSDメモリーカードを使用。専用リチウムイオン充電池を採用し、電池持続時間は連続撮影で約1時間20分(液晶ON)。PCとは同梱のUSBクレードルを経由して接続する。画像取り込みソフト「Photo Loader」の対応OSは、Windows 98/Me/2000/XP、Mac OS 7.6.1~9となっている。 単焦点レンズを搭載し、焦点距離は約37mm(35mm判換算)。4倍のデジタルズームも使用できる。パンフォーカスのため半押しによるフォーカス操作はなく、シャッターボタン押すと即撮影する。なお、レンズキャップは付属せず、レンズバリアも搭載していない。 静止画のほか、音声付き動画、MP3再生、WAVE/ADPCM形式のボイスレコーディングが可能。イヤフォンとバックライト付き液晶リモコンを同梱し、本体とはクレードル用の端子を使って接続する。MP3の連続再生時間は約5時間30分。なお、ボイスレコーディング用にメモリを内蔵しており、約50分の録音が行なえる。
静止画の記録解像度は1,600×1,200/1,280×960/640×480ドット。このうち1,600×1,200ドットは「pixel Generator」という名称の画素補間処理を使用している。動画はAVI形式で、最長約30秒分の記録が可能。解像度は320×240ドット。
外観はコンパクトだが、±2EVの露出補正、プリセットホワイトバランス、セルフタイマーといった一般的な撮影機能を搭載している。フラッシュも内蔵し、自動、強制発光のほか、発光禁止や赤目軽減も選択可能。また、シャッターもCCD電子シャッターだけでなく、メカシャッターを併用する。 EXILIMシリーズの特徴として同社では、「携帯性」、「俊敏性」、「描写性」の3つを挙げている。携帯性は「HCLi(Hyper CCD-Lens integration)」と「MCM(Multi-Chip Module)」、「Digital I/F TFT」といった新技術によるもの。HCLiにより逆テッサー方式を採用した8.8mmという超薄型のCCDおよび、レンズ一体型モジュールを開発できたという。 また、MCMは、CPU、ASIC、SDRAM、フラッシュメモリを1つに集積したモジュール基板のこと。Digital I/F TFTはアナログ周辺回路を必要とせず、MCMとDigital I/Fの組み合わせで、従来比約70%の回路基板の縮小に成功したという。 加えて、起動約1秒、レリーズタイムラグ約1/100秒という高速駆動が可能。画質面では、クラス最大のセルピッチとなる1/2.7型総画素134万画素を搭載することで、「低ノイズと豊かな階調表現が可能」としている。 なお、M1のオーディオ部分は、最終仕様が決まっていないとの理由から、SN比などのスペックは公表されていない。
■ EX-S1
M1をベースにMP3機能とボイスレコーディング機能などを省いた下位機種。カラーバリエーションとして、シルバーのほか、パールホワイトをラインナップする。 ボディの素材はM1と同じで、デザインもほぼ同一。ただし、パールホワイトは塗装のため、シルバーよりも滑らかな触りごごちとなっている。また、M1とS1ではグリップの形状が若干異なっている。 静止画および動画の撮影機能については、M1からの変更はない。ただし、動画は音声なしとなる。外形寸法は、S1の方が約1mm分薄い11.3mm。なお、約1mmの違いは、M1の背面に搭載されたスピーカーの厚み。
製品発表会に出席した常務取締役の鈴木洋三氏は、台数ベースで銀塩カメラを抜いたデジタルカメラ市場が、新展開に突入したことを強調。民生用デジタルカメラ市場の立て役者ともいえる同社のQV-10を引き合いにだしつつ、「薄いだけでなく、撮りたいときにすぐ撮れるという、一般的なカメラの弱点を改善した。(EXILIMで)新しい画像コミュニケーションを作っていきたい」との意気込みを語った。
なお、EXILIMで使用された小型化技術は、今後同社のQVシリーズへも転用される可能性が高いという。
□カシオのホームページ (2002年5月13日) [orimoto@impress.co.jp] |
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