今回発表のあったソフトは、株式会社ソフトボートが5月21日の発売を予定していた製品。ソフトボートは5月1日にプロトンと合併し、現在はプロトンのソフトウェア事業部となっている。 ソフトボートは、システム系のアプリケーションなどを手がける企業。パッケージとしてはHDDユーティリティの「システムコマンダー7」が有名。2001年からはCDとDVDのユーティリティ分野にも進出し、コンシューマ製品として「インスタントCD+DVD」を発売している。 一方プロトンは、業務向けハードウェアの販売を行なう企業。Hyundai(Hynix)製の15型液晶ディスプレイなどを販売している。ソフトのソフトボート事業部、ネットワークのYDKシステムセンターとの合併で、トータルソリューションの提供が可能になったという。
ソフトボートとの合併についてプロトンの今野一志社長は、「今までは物品販売をやってきたが、ハードにブランドが必要なくなる時代がくるだろうと考え、よりソフトに軸足をおいた戦略をとることにした」と動機を語った。
■ Music! Music!は、ループ素材をベースにして作曲するループシーケンサタイプの音楽作成ソフト。2,300点の素材が入ったサンプルCD-ROMが同梱される。また、プリセットエフェクトも1,400種類を内蔵。6タイプのソフトウェアシンセも搭載している。 トラック数は最大64。音楽CD、WAV、MP3などから素材をインポートできるほか、作成したクリップをWAVなどに書き出すことが可能。MIDIファイルのロードにも対応する。
さらに、動画ファイルと組み合わせることで、ミュージッククリップも作成できる。動画のサンプルは140種類。加えて、動画の上に配置する3Dアニメーションも用意されている。また、ウィザードによる半自動アレンジ機能も備えている。
■ Audio Cleaning! Audio Cleaning!は、音声ファイル内のクリックノイズやハムノイズなどを低減するソフト。主にアナログレコードやカセットテープのノイズを対象としている。ただし、ソフトボートでは「エンハンスも行なうので、MP3などの圧縮音源にかけることで、圧縮時に失われた音が補間される」としている。また、ノイズの種類を自動で認識し、設定をオートで行なうモードも備えている。 ノイズリダクションを適用したファイルに対し、EQやリバーブ、コンプレッサなどのエフェクトをかけることも可能。DirectXプラグインにも対応している。また、CDへの書き込み機能も搭載。Burn-Proofもサポートする。 なお、プレーヤーソフト「MAGIX playR Jukebox」も搭載している。汎用型の再生ソフトで、クロスフェードや編集やWebラジオ再生機能も装備している。
なお発表会では、今後発売予定のMagixブランド製品も紹介された。MP3統合ソフト「MAGIX MP3!」、ビデオ編集ソフト「MAGIX Video!」、オーディオおよびMIDIシーケンサ「MAGIX Studio」の3本で、発売時期はMP3!が7月、Video!が9月、Studioが11月となっている。価格は未定。
□プロトンのホームページ (2002年5月15日) [orimoto@impress.co.jp] |
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ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp