バーテックス、DVDビデオ/MPEG-4/DivX対応デコーダPCIカード
―リモコン付属、ハイビジョン出力にも対応


5月24日出荷開始

標準価格:オープンプライス

連絡先:プラットフォーム事業部
    マルチメディア コンスーマ製品部
    Tel.03-5259-5159


 株式会社バーテックス リンクは、DVDビデオに加えMPEG-4や、DivXにも対応したハードウェアデコーダPCIカード「REALmagic XCARD」を5月24日に出荷する。初年度販売台数は、1万セットを計画している。

 パッケージにはリモコンを同梱し、価格はオープンプライス。直販サイト「イチオシドットコム」では19,000円で販売され、15日より予約を受け付ける。

 REALmagic XCARDは、Sigma Designsが開発したデコーダチップ「EM8475」を搭載したPCIカード。米国では4月からオンライン販売を開始しており、今回、日本市場向けにSigma Designsの総代理店のバーテックス リンクが、パッケージ、ソフトウェア、マニュアルなどのローカライズを行なった。国内ではSigma Designsと、バーテックスのダブルブランドで販売される。

LowProfile対応ではないが、カード自体は90×120mmと小型。映像出力端子は専用のもので、S映像以外は付属の専用変換ケーブルを使用する

 REALmagic XCARDの最大の特徴は、DVDビデオ、MPEG-2、ビデオCD、MPEG-1に加え、SVCD、ISO準拠のMPEG-4、Version 4.02以上のDivXもハードウェアデコードでき、TV出力が可能なこと。TV出力は、コンポジット、S映像、コンポーネントに対応。

 さらに、コンポーネント出力ではインタレース(480i)だけでなく、プログレッシブ(480p)、ハイビジョン(1080i/720p)での出力も可能となっている。ただし、マクロビジョンのかかっているDVDビデオは、480pまでの出力に制限される。なお、NTSCとPALを相互変換して出力する機能も備えている。

 音声についても、アナログのほかに同軸デジタル出力端子も装備。ドルビーデジタルや、DTSをストリーム出力することもできる。

 ハードウェアデコーダということで、要求スペックもCPUがCeleron 300A MHz以上と、現在の水準としてはかなり低く、旧型のマシンでもDVDビデオやMPEG-4再生環境を実現できる。OSはWindows 98 SE/Me/2000/XPに対応。

 なお、DivXなどでコーデックのバージョンが上がった場合でも、ファームウェアのアップデートで追従していくとしている。

 今回、WindowsMeidaへの対応が見送られたが、Sigma Designsのアジア・パシフィック・セールス・ディレクター Steven Lee氏は、「WindowsMeidaは、Microsoft側の意向でハードウェアデコードを実現することができなかった。しかし、WindowsMedia9(コードネーム:Corona)でハードウェアデコードを行なえるよう進めている」とし、今後対応していく方針を明らかにした。

リモコンや、専用変換ケーブルを同梱。右の写真はコンポーネント変換ケーブル。D端子に接続する場合には、RCA→D端子変換ケーブルを別途用意する必要がある PC側に表示されるプレーヤー画面。設定を変更することでハイビジョン出力も可能。

□バーテックスのホームページ
http://www.vertexlink.co.jp/
□イチオシドットコムのホームページ
http://VL104.com
□ニュースリリース
http://www.vertexlink.co.jp/press2002051501.html
□関連記事
【2月7日】米Sigma Designs、世界初のPC用MPEG-4ハードウェアデコーダカード
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020207/sigma.htm

(2002年5月15日)

[furukawa@impress.co.jp]

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