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■ 高解像度対応のプロジェクタ連結システム「Vision Plex」 同社は'99年12月にSVGA(800×600)プロジェクタ最大9台を連結できるシステムを開発しているが、「Vision Plex」はSXGA(1,280×960ドット)プロジェクタを最大68台連結できるシステムとなっている。同社では、航空/交通管制システムや、各種のシミュレーション、プラネタリウムなどへの利用を想定している。 同技術は、連結に際しての補正を自動で行なえるのが特徴。プロジェクタを連結する際は、システムコントローラに各プロジェクタを接続し、テストチャートを専用のキャリブレーションカメラで撮影。その画像を元に制御用PCを使って各プロジェクタのゆがみ/位置/輝度/色合いの補正値を算出。補正データはシステムコントローラに転送され、各プロジェクタがシステムコントローラで補正された映像を投射することでムラのない均質な映像を得られるという。 最大解像度は入力ソースによるが、同時発表された800万画素デジタル動画カメラと接続した際には800万画素(3,840×2,064ドット)での投射も行なえる。また、平面スクリーンのみならず、曲面スクリーン、ドーム型スクリーンへの投射も可能。 システムコントローラ1台には最大4台のSXGAプロジェクタの接続が可能。マスタースレーブ接続により、システムコントローラを17台接続することで最大68台の連結に対応する。DLP、液晶など、接続プロジェクタへの制約はなく、輝度重視のモデル、コストパフォーマンスを重視したモデルなど、TPOに合わせたプロジェクタを自由に選択できるという。発表会のデモでは8台のプロジェクタを連結し、曲面スクリーンへの投射を行なった。
■ 800万画素デジタル動画カメラ 同カメラは、実用化レベルで世界初(同社)という走査線2,000本級800万画素の高精細デジタル動画カメラの試作機。用途はデジタルシネマや美術品などのアーカイブ、医療/教育での活用が想定されている。 撮像素子はレッド(R)/ブルー(B)/グリーン×2(G1/G2)のCCD4板式。日本放送教会(NHK)の協力を得て開発した、200万画素のプログレッシブCCD駆動と組み合わせ、解像度は3,840×2,064ドットの約800万画素を実現している。なお、主に光学系を原因とする劣化の影響があるため、同社では「水平/垂直解像度1,600本」としている。 カラーコーディングは原色ベイヤ配列を採用。同社のデジタルカメラ開発の技術をベースにした高速な信号処理エンジンを独自開発したことにより、プログレッシブでフレームレートは30fpsを達成している。 現在のところ記録媒体はHDDレコーダのみ。300GBのHDDにMotion JPEG圧縮で最大約60分の記録ができるという。また、リアルタイムでの中継にも対応。インターフェイスはHD SDI×4で、既存のHD機器の流用も可能。 解像度は映画用35mmフィルムに迫り、フィルム特性から来る粒状ノイズやデュープによる劣化もなく、デジタルによる収録のためIPネットワークを使っての配信もできる。発表会ではNTT未来ねっと研究所の研究員 藤井哲郎氏が300Mbpsのデジタルシネマ配信への応用などを解説していた。 また、「Vision Plex」を使ってプロジェクタ8台を連結したシステムを映写機として、会場に設置された水槽の映像の中継映像のほか、あらかじめ収録された屋内/屋外での映像を公開。技術説明では解像度チャートなども投射し、その解像度の高さをアピールしていた。
□オリンパスのホームページ (2002年5月22日)
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