ヤマハ株式会社は、オーディオ・ワークステーション「AW16G」を7月25日に、USBオーディオインターフェイス「UW10」を7月1日に発売する。価格はオープンプライスだが、AW16Gの店頭予想価格は8万円程度、UW10は13,000円前後と見込まれる。 また、ピアノタッチの88鍵シンセサイザー「S90」を8月1日に、サイレントセッションドラム「DTXPRESS II」を7月20日に発売する。価格は、S90が248,000円、DTXPRESS IIが128,000円。
■ オーディオ・ワークステーション「AW16G」
オプションのCD-R/RWドライブ「CDRW16G(価格:オープンプライス)」を追加することで、AW4416/2816互換のデータバックアップや音楽CD制作も可能になる。ドライブとのセットでは10万円強と見込まれる。 液晶下部の4つのパッドにサンプリングしたフレーズを割り当てられる「クイックループサンプラー」を搭載。バンクセレクトにより最大16種類、計44秒のステレオサンプリングに対応する。各サンプルはマスターテンポに自動的に同期するほか、SEやドラム、パーカッションなど計250MBの素材がHDDにプリインストールされている。 ミキサー部は、ハイインピーダンス入力に対応した1系統を含む8chの外部入力と、STEREO/AUX出力、モニターアウト、ヘッドフォン出力を各1系統装備する。同時入力は、16chのトラック入力と4chのPAD入力を合わせた計36chに対応。全チャンネルに4バンドのパラメトリックEQを搭載する。 2系統の内蔵エフェクターには、AW4416/2816のものに加え「ディストーション」や「スピーカーシミュレーター」などギタリスト向けのプリセットが用意される。96のシーンメモリーが可能なほか、マスタリング用のライブラリも搭載。内部処理は32bit/44.1kHzで行なわれる。 レコーダ部の記録形式は非圧縮16bitで、8ch同時録音、16ch同時再生が可能。16トラック+ステレオトラックは各8つのバーチャルトラックを持っており、総トラック数は144となる。オーディオ入力を含めたミキサーへのアサインは、液晶パネル内で操作可能。外形寸法および重量は、425×321.5×98.8mm(幅×奥行き×高さ)、4.4kg(オプション含まず)。 ■ USBオーディオインターフェイス「UW10」
アナログ入出力と光デジタル入出力に加え、ボリュームコントロール可能なヘッドフォン端子を装備する。外形寸法および重量は、111×65×31mm(幅×奥行き×高さ)、95g。 MP3エンコーダを内蔵した波形編集ソフト「TWEplus」と、ソフトシンセサイザー「S-YXG50」を付属する。「トラックダウンモード」では、UW10に出力された音をそのまま入力ソースとして指定できるため、「S-YXG50」で演奏した音を「TWEplus」で録音するといったことも可能。 ■ シンセサイザー「S90」
S80の後継機種となるS90は、同社の「MOTIF8」と同等のピアノタッチ88鍵バランスドハンマー鍵盤を採用するシンセサイザー。AWM2音源を採用し、ピアノ音源に30MBのウェーブROMを新規に追加。合計でS80の2.5倍にあたる110MBを搭載する。音色のプリセットは512+ドラムキット49セットを用意。最大同時発音数は64音。 世界初(同社)となる3段階のベロシティスイッチを搭載し、打鍵の強さに合わせて自動的に3種類のサンプリングウェーブを使い分けることができる。これにより「ダイナミックかつ微妙な音色変化を思いのままに表現可能」としている。 USB端子を装備しており、同梱のソフト「Voice Editor for S90」から音色編集が可能なほか、Windows用のシーケンスソフト「SQ01」も付属する。また、mLAN拡張ボード「mLAN8E(標準価格7万円)」にも対応しており、8系統のデジタル入出力と1ポートのMIDIイン/アウトを増設することができる。
■ サイレントドラムセッション「DTXPRESS II」
スネアドラムのパッドを従来の2センサー方式から3センサー方式に改良しており、スネアのリムだけを叩くクローズドリムショットの再現が可能になった。また、バスドラムに相当するキックパッドの打面を拡張し、ダブルペダル奏法に対応した。なお、バスドラム用のフットペダルはセットに含まれない。
(2002年6月11日) [nisiuti@impress.co.jp] |
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