2001年度のビデオレンタル店実態調査結果を公開
-DVDレンタルは伸び悩み、レンタル料の低価格化が進む


6月20日発表

 社団法人 日本映像ソフト協会は20日、ビデオレンタル店からのアンケート回答を元にしたビデオレンタル店の実態調査報告書を公開した。

 2001年度の売上高の全店平均は、2000年度比で12.3%の増。しかし、これは統計上の数字であり、全店舗の約9割を占める月平均売り上げ800万円未満の小/中規模店では微増、または横ばい、800万円以上の大型店では低下しており、全体的に横ばい傾向だという。

 売り上げ面では横ばい傾向が続いているが、レンタル料金の低価格化が進行し、貸し出し本数やユーザー数は2000年度よりも伸びている。

 DVD市場は、販売ベースはビデオテープの3.7倍の売り上げを記録しているが、レンタルの市場は、ビデオレンタルの売り上げ規模の8.2%。2000年度の売り上げ規模はビデオレンタル売り上げの7.4%で、増加しているものの「期待はずれの感がある」としている。

 DVDレンタル実施店の割合は、61%。しかし、この数字はアンケートに回答した店舗のみの集計となっており、アンケートに回答のなかった小型店などでは取り扱い率が低く、実態よりも大幅に高い数字になっているという。なお、アンケートに回答のあった月収入200万円未満の店舗でのDVDレンタル実施率は16.8%、200万~300万円の店舗では55.3%となっている。

 DVDレンタル料金で最も多い価格帯は、351~450円。約57%の店舗がこの価格帯でDVDレンタルを行なっている。平均のレンタル料金は、新作1泊2日料金で402.1円、旧作1週間料金で337.5円。

 ビデオレンタル料金は新作料金で351~450円のゾーンが最も多く55.2%、平均で409.3円だが、旧作料金では300円以下が全体の42%を占め、平均価格も326.4円と、ビデオ、DVDともにレンタル料金の低価格化が進行している。

在庫作品のジャンル構成比率

 在庫作品のジャンル構成比率は、洋画が最も多く38.8%。次いでアダルトが20.1%、邦画が13.5%、子供向けを除くアニメが12.1%、アニメを含む子供向けが10.5%。日本のテレビドラマが3%。

 前年度と大きな違いはないが、子供向けを除くアニメが10.9%から12.1%へ、アダルトが18.9%から20.1%へ微増。代わりに洋画が39.6%から38.8%へと割合を落としている。


□JVAのホームページ
(6月20日現在、この報告書に関する情報は掲載されていない)
http://www.jva-net.or.jp/

(2002年6月20日)

[fujiwa-y@impress.co.jp]

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