XV2は、蛍石を使用する「Lレンズ」を搭載したDVカメラ。前モデル「XV1」(340,000円)から、水平垂直方向の画素ずらし配列の採用、感度の向上、SDメモリーカードスロットの搭載、ボディデザインの変更といったブラッシュアップが行なわれている。外形寸法および重量は、118×306×136mm(幅×奥行き×高さ)、1,120g(本体のみ)。 1/4型の有効38万画素CCDをR、G、B用それぞれに3枚使用。また、動画撮影時の画素数を約1.5倍にまで高める「倍密度配列処理」も採用している。水平解像度は540TV本。さらに、最低被写体照度が約0.75ルクス(スローシャッター使用時)と、低照度時での感度も大幅に向上したという。 レンズ部はXV1から変更はなく、1群12枚のLレンズを搭載。色収差補正に優れるという蛍石を使用している。焦点距離は約39.5~790mm、F1.6~2.9。
新たにSDメモリーカードスロットを搭載し、SDメモリーカード、またはMMCに静止画を保存できるようになった。記録解像度は1,488×1,128/640×480ドット。また、タイトル画像をビデオ映像に合成できる「タイトルミックス」機能も搭載する。なお、USB端子も装備し、撮影した静止画は、Exif 2.2に準拠している。 また、録音機能も強化された。左右2個ずつの無指向性マイクをクロスに配列する「クロスレイアウト・ステレオマイクロフォン」を採用。単一指向性マイクと同レベルの特性ながら、臨場感あるステレオ録音が可能としている。録音レベル調整も左右独立で行なえる。さらに、設定できる周波数特性として、従来の「ノーマル」、「ウィンドカット」に加え、人の声を主体にしたいときに向くという「ボイス」が追加されている。 そのほか、2001年7月発売の「XL1S」で採用したマニュアル設定項目を数多く取り入れている。新設されたのは「カスタムプリセット/画質調整機能」、「ゲインコントロール」、「クリアスキャン機能」、「ゼブラパターン」、「カラーバー表示」、「インターバル録画」、「16:9ガイドライン表示」、「表示文字記録機能」など。 このうち、画質調整では、「色相」、「シャープネス」、「カラーゲイン(色の濃さ)」、「セットアップレベル(黒レベル)」をそれぞれ±6段階で調整できる。また、「表示文字機能」とは、ファインダー内表示をそのまま映像上に記録するもので、日時や時間などをテープに記録できる。
このほか、DV機器とのシンクロ録画ができる「DVコントロール機能」、独立NDフィルターの採用、7種類のデジタルエフェクトなどを装備。本体横には、メニュー中の1項目を登録できる「カスタムキー」も備えている。 DV端子のほか、映像入出力としてS映像入出力、コンポジット入出力を搭載。なおアクセサリシューには、ビデオライトやマイクなどとデータ通信も可能な「アドバンストアクセサリーシュー」を採用している。ただし、新製品の同社製マイクアダプタ「MA-300」など同社製の一部のものにしか対応しない。MA-300は、2系統のXLR入力を搭載したマイクアダプタで、価格は25,000円。
□キヤノンのホームページ (2002年6月25日) [orimoto@impress.co.jp] |
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