松下電器産業株式会社と松下電子部品株式会社は共同で、サンドイッチ型磁気回路を採用した、スリムなスピーカーユニット「サウンドスリム」を開発した。年内に、松下電子部品から商品化される予定。 従来のスピーカーユニットは、円筒型のボイスコイルを磁気ギャップに挿入した構造のため、薄型化に限界があった。サウンドスリムでは、極性が同じマグネットを上下に配置した反発磁場で、水平方向に磁束を形成した「サンドイッチ型磁気回路」を搭載。 さらに、振動板上に平面的に形成された薄型ボイスコイル「平面ボイスコイル構造」や、中央に配置した複数のリブ構造により、高剛性を実現した振動板「マルチリブ振動板」も採用した。 これらの技術により、スピーカーの薄型化とスリム化を同時に実現。厚みで同社従来比約3/4、幅は同約1/2に薄型スリム化した。また、反発型の磁気回路構造のため、磁気回路外周の極性が同じになりユニットから漏れる磁気も、同社従来比約1/7以下に低減している。 音質面でも高剛性を実現する振動板と、矩形型の平面ボイスコイルによって、「音質に悪影響する振動板の振動モードを抑制。平坦な音圧周波数特性を実現し、高音質な音が再生される」としている。
同社では、サウンドスリム技術によって「スピーカーの存在を感じさせない、新しい音響空間を創造し提案する」という。
□松下電器のホームページ (2002年6月26日)
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