日立計測機器サービス株式会社(HISCO)は15日、「Matrox RT.X100」のマスコミ向け説明会を都内の同社ショールームで開催し、発売日を8月10日と発表した。価格は148,000円。また、初回の限定200パッケージに、Inscriberの「TilteMotion for Premiere日本語版」をバンドルすることも明らかにした。 RT.X100は、Premiere上でデータ、静止画それぞれ2ストリームをリアルタイムで処理するビデオ編集カード。6月25日の発表時点では、7月上旬発売、価格未定とだけアナウンスされた。
「Matrox RT2500」の上位機種で、専用ハードウェアとCPUパワーにより、従来以上のパフォーマンスを発揮する「Power of Xアーキテクチャ」を採用しているのが特徴。ほとんどの処理をレンダリングなしで行なえるほか、RT2500ではサポートしていなかった数種類のPremiereの効果もリアルタイム編集が可能になった。 リアルタイム処理できるオリジナルエフェクトは、カラーコレクション、クロマキー、ルマキー、スローモーション、3Dエフェクトなど。さらに、最大16種類のエフェクトを同時に使用でき、2chの同時処理も可能になった。また、複数のエフェクトを利用する「エンボス」、「フィルム効果」といったビデオエフェクトも使用できる。
出力できるのは、720×480ドット、29.97fpsのNTSC、または、720×576ドット、25fpsのPAL/SECAM。アスペクト比も4:3と16:9をサポートしている。DVの入出力をリアルタイムで行なえるほか、MPEG-2ファイルへの出力も可能。 対応OSはWindows 2000/XPだが、XP環境を推奨。また、必要環境としてPentium III 1GHz以上、またはPentium 4 1.7GHz以上、Athlon XP 1500+以上を挙げているが、DVへのリアルタイム出力を行なうには、Pentium 4 2.2GHz以上、あるいはAthlon XP 2000+以上が必要となる。
入出力は、カードに実装したIEEE 1394(DV)×1のほかに、アナログの入出力用にブレイクアウトボックスを標準装備する。これは、RT2500と同じもので、1系統ずつのS映像入出力、コンポジット入出力、アナログ音声入出力を備えている。 バンドルソフトは、DVDオーサリングソフト「DVDit!」、タイムラインからの一括出力を行なう「MediaExport」など。After Effects、LightWave、3DS MAXのプラグインも装備している。 また、同じくRT.X100を販売するインフォマジックに対し、限定200セットはタイトラーの「TilteMotion for Premiere日本語版」を同梱し、差別化を図る。100セットの販売後も「何かをつけて販売したい」(HISCO)と話していた。
なお同社は、RT.X100のデモを行なう「HISCOロードショウ」を開催する。大阪(7月18日、19日)、名古屋(7月25日、26日)、札幌(8月1日)の順に実施し、一般ユーザーの来場も可能。会場は、大阪が同社関西支店、名古屋が同社中部支店、札幌がホテルクラビー札幌で、それぞれ10時開場、17:30分終了を予定している。
□HISCOのホームページ (2002年7月15日) [orimoto@impress.co.jp] |
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