同LSIは、これまでのシステムでそれぞれ別構成となっていたアナログフロントエンドIC、サーボ・エラー訂正処理LSI、AVデコーダLSI、システム制御マイコン、プログレッシブ対応LSI、オーディオウォータマークLSIの6個を1チップに集積したもの。 従来サーボ・エラー訂正処理LSIと、AVデコーダLSIが個別に用意された処理用メモリを共通化したシステム構成を新開発するなど、DVDプレーヤー用に特化したシステムに最適化。これを6層銅配線を使用した0.13μmCMOSプロセスにより1チップ化した。同チップにより基盤面積の省スペース化、システムコストの低減を行なえるとしている。 読み取り関連では、従来アナログ処理されていた光ディスクから読み出された信号を、二値化すると共に同期クロック信号を生成する回路(リードチャネル)をデジタル化。さらに、ピックアップで読み取った信号に含まれる様々なノイズや、歪みから的確にデータを読み取るため独自社技術「PRML(Partial Response Maximum Likelihood:PRとMLの2技術)」を採用。DVD-RAMの再生にも対応する。 同社では「デジタル化にともない、常に最適な条件でフィルタ特性を変化させることで、どの部分からの読み出しに対しても最適な状態を維持。また、PRML技術により、S/N特性や、フォーカス特性が劣化しても、信号品質を保つ」としている。 映像、音声の処理は、新規開発の画像処理プロセッサを含む3つのプロセッサによって、ビデオ復号、IP変換、ビデオノイズ除去機能などの高画質化、オーディオ復号、音響効果などの機能をソフトウェアで実行する。プログレッシブ処理は同社独自のフィルターアルゴリズムを採用。ノイズ処理はブロックノイズ、モスキートノイズ、背景のザラツキなどが処理される。 また、オーディオ関連は、DVDオーディオ、MP3、WMAなどの10種類のオーディオ規格の再生と、カラオケ、VSSなどの音響効果を組合せて実現できる。
(2002年8月28日)
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