松下、「パナソニックセンター」を東京・有明に開設


「パナソニックセンター」の外観
9月14日開設

入場料:無料

開館時間:11:00~18:00

連絡先:パナソニックセンター
     Tel.03-3599-2500



 松下電器産業株式会社は、松下グループの総合展示施設「パナソニックセンター」を東京・有明(住所:有明2-5-18)に9月14日開設する。開館時間は11:00~18:00で、入場料は無料。

 「パナソニックセンター」は「総合情報受発信拠点」と位置付けられた施設。6日には一般公開に先駆け、報道関係向けに事前公開が行なわれた。事前公開に先立つ説明会では松下電器産業専務田中宰氏と「パナソニックセンター」所長光澤彬氏が出席。「従来、個人ユーザー向けの発売製品を中心に展示していたショールームとは異なり、コンセプトモデルも展示して、来場者からのフィードバックを得ることで情報の受発信を行なう」と説明。個人ユーザーだけでなく企業ユーザーや、自治体、政府までも視野に入れているという。

松下電器産業専務田中宰氏 パナソニックセンター所長光澤彬氏

 敷地面積は約4,800坪で、総工費は約150億円。施設のテーマは「ユビキタスネットワーク社会の実現」と「地球環境との共存」。1階は松下グループ製品や任天堂製品など、従来のショールーム的な「デジタル ネットワーク ショウケース」。2階にはコンセプトモデルや環境配慮製品などを展示する「くらし・環境 ショウケース」を設営。さらに、4階には個人ユーザーには公開されない企業/自治体ユーザー向けの展示フロアも用意している。

 また、1階、3階には林原自然科学博物館の保有する恐竜化石を、調査、研究の過程を解説しながら展示する博物館「林原自然科学博物館 Dinosaur FACTory(ダイナソー・ファクトリー)」が入っている。入場料は大人800円、子供200円。

1階の展示の様子。AVとPC関連製品が大部分を占める 「林原自然科学博物館 Dinosaur FACTory」別途入場料が必要 「Dinosaur FACTory」では、展示物にある端末に貸し出しPDAを近づけると展示に関する情報がPDAに表示される

 1階に用意されているのは、Panasonic製品の展示スペースと、任天堂の「ゲームキューブ」や「ゲームボーイアドバンス」のゲームをプラズマディスプレイなどでテストプレイできるスペース「Nintendo Game Front(ニンテンドー ゲーム フロント)」と、ネスレジャパングループなどが運営する「ブロードバンドカフェ E-FEEL(イーフィール)」。

 Panasonic製品の展示には、ep端末やプラズマテレビなどの最新機器のほかにも、製品のデザインの変遷を並べた「デザインギャラリー」と、SDオーディオプレーヤーとPCとの連携や、DVカメラ、DVデッキ、PCでのビデオ編集などに実際に触れられる「クリエイティブ ラボ」も用意。

 レコードプレーヤーや、8トラックプレーヤーなど、今では購入できない製品の奥に、最新機器を実際に触ることができる「クリエイティブ ラボ」が位置する構成となっている。

「Nintendo Game Front」には、松下製のDVD/ゲームプレーヤー「Q」もある 「デザインギャラリー」に展示された8トラックプレーヤー「ダイナマイト8」 「クリエイティブ ラボ」では、製品を実際に触れて使用感を試すことができる

 「水」というコンセプトでデザインされた「ブロードバンドカフェ E-FEEL(イーフィール)」では、ドリンクやサンドイッチ(有料)などが提供されるほか、NTTドコモが運営するホットスポットサービス「MZONE」も利用可能。カフェに設置されているプラズマ/液晶ディスプレイには、各種テーマによる映像が配信されるとのこと。

「ブロードバンドカフェ E-FEEL」。プラズマ/液晶ディスプレイはあまり主張しておらず「水」のコンセプトを壊していない 店内の様子。椅子は深い青色で、水を連想させる

 2階には、キッチン製品などを紹介する「リビングプラザ」と、環境への取り組みや環境配慮製品を展示する「エコ ステーション」がある。特に、製品化される前のコンセプトモデルを展示する「Future Life-Style Lab.(フューチャー ライフスタイル ラボ)」が目を引く。AV関連の製品では、ベッドルームに設置するリアスクリーンがあった。

「エコステーション」に展示された環境配慮製品。床はブラウン管廃材の再利用 「Future Life-Style Lab.」に展示されたリアスクリーン「キャノピースクリーン」

 個人ユーザーには公開されない4階の企業/自治体ユーザー向けの展示は、ソリューションを展示する「システム ソリューション」、半導体などを紹介する「コアテクノロジー」などがある。

 注目されるのは「フューチャー コミュニケーション スタイル」で、201X年の暮らしの体験形の展示。実働はしていないが、燃料電池やハーフサイズSDカード、グラス型ディスプレイなどのコンセプトモデルが置かれ、「ユビキタスネットワーク」の時代を予見させてくれる。

 また、「コンテンツ配信センター」にはHD/DV映像配信システムが設置され、実際に館内に映像を配信している様子を確認することができた。展示スペースのほかにも会議室が用意されており、事前公開ではDLPプロジェクタ「LIGHTIA」のデモなどが行なわれていた。

企業/自治体ユーザー向けの展示スペース「ビジネス プレゼンテーション ショウケース」 燃料電池やグラス型ディスプレイなどが展示された「フューチャー コミュニケーション スタイル」 「コンテンツ配信センター」のHD映像配信システム。これは実働状態で、館内へ映像配信している


□松下のホームページ
http://www.matsushita.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn020906-1/jn020906-1.html
□関連記事
【7月24日】松下、「パナソニックセンター」の施設概要を発表
-デジタルAV機器によるブロードバンド体験スポットなど
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020724/pana.htm

(2002年9月6日)

[fujiwa-y@impress.co.jp]

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