「パナソニックセンター」は「総合情報受発信拠点」と位置付けられた施設。6日には一般公開に先駆け、報道関係向けに事前公開が行なわれた。事前公開に先立つ説明会では松下電器産業専務田中宰氏と「パナソニックセンター」所長光澤彬氏が出席。「従来、個人ユーザー向けの発売製品を中心に展示していたショールームとは異なり、コンセプトモデルも展示して、来場者からのフィードバックを得ることで情報の受発信を行なう」と説明。個人ユーザーだけでなく企業ユーザーや、自治体、政府までも視野に入れているという。
敷地面積は約4,800坪で、総工費は約150億円。施設のテーマは「ユビキタスネットワーク社会の実現」と「地球環境との共存」。1階は松下グループ製品や任天堂製品など、従来のショールーム的な「デジタル ネットワーク ショウケース」。2階にはコンセプトモデルや環境配慮製品などを展示する「くらし・環境 ショウケース」を設営。さらに、4階には個人ユーザーには公開されない企業/自治体ユーザー向けの展示フロアも用意している。 また、1階、3階には林原自然科学博物館の保有する恐竜化石を、調査、研究の過程を解説しながら展示する博物館「林原自然科学博物館 Dinosaur FACTory(ダイナソー・ファクトリー)」が入っている。入場料は大人800円、子供200円。
1階に用意されているのは、Panasonic製品の展示スペースと、任天堂の「ゲームキューブ」や「ゲームボーイアドバンス」のゲームをプラズマディスプレイなどでテストプレイできるスペース「Nintendo Game Front(ニンテンドー ゲーム フロント)」と、ネスレジャパングループなどが運営する「ブロードバンドカフェ E-FEEL(イーフィール)」。 Panasonic製品の展示には、ep端末やプラズマテレビなどの最新機器のほかにも、製品のデザインの変遷を並べた「デザインギャラリー」と、SDオーディオプレーヤーとPCとの連携や、DVカメラ、DVデッキ、PCでのビデオ編集などに実際に触れられる「クリエイティブ ラボ」も用意。 レコードプレーヤーや、8トラックプレーヤーなど、今では購入できない製品の奥に、最新機器を実際に触ることができる「クリエイティブ ラボ」が位置する構成となっている。
「水」というコンセプトでデザインされた「ブロードバンドカフェ E-FEEL(イーフィール)」では、ドリンクやサンドイッチ(有料)などが提供されるほか、NTTドコモが運営するホットスポットサービス「MZONE」も利用可能。カフェに設置されているプラズマ/液晶ディスプレイには、各種テーマによる映像が配信されるとのこと。
2階には、キッチン製品などを紹介する「リビングプラザ」と、環境への取り組みや環境配慮製品を展示する「エコ ステーション」がある。特に、製品化される前のコンセプトモデルを展示する「Future Life-Style Lab.(フューチャー ライフスタイル ラボ)」が目を引く。AV関連の製品では、ベッドルームに設置するリアスクリーンがあった。
個人ユーザーには公開されない4階の企業/自治体ユーザー向けの展示は、ソリューションを展示する「システム ソリューション」、半導体などを紹介する「コアテクノロジー」などがある。 注目されるのは「フューチャー コミュニケーション スタイル」で、201X年の暮らしの体験形の展示。実働はしていないが、燃料電池やハーフサイズSDカード、グラス型ディスプレイなどのコンセプトモデルが置かれ、「ユビキタスネットワーク」の時代を予見させてくれる。 また、「コンテンツ配信センター」にはHD/DV映像配信システムが設置され、実際に館内に映像を配信している様子を確認することができた。展示スペースのほかにも会議室が用意されており、事前公開ではDLPプロジェクタ「LIGHTIA」のデモなどが行なわれていた。
(2002年9月6日)
[fujiwa-y@impress.co.jp] |
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