パイオニア株式会社は、SACDのマルチチャンネル再生にも対応したDVDオーディオ/ビデオプレーヤー「DV-S757A」を10月上旬に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は6万円前後の見込み。自照式ジョグ&ジョイスティックリモコンが付属する。 DV-S757Aは、同社が2001年10月に発売した「DV-S747A」(標準価格99,800円)の後継機。従来どおり、SACD、DVDオーディオ、DVDビデオの再生に対応したプログレッシブDVDプレーヤーとなっている。さらに、「ビデオモード」で録画したDVD-R/RWや、「VRモード」で録画したDVD-RWディスク、CD-R/RWに記録したMP3(マルチセッション対応)も再生できる。 映像DACには、S747Aと同じく12bit/108MHzのものを採用。ビデオノイズ成分(量子化誤差ノイズ)をビデオ信号の帯域内から除去する「NSV」(Noise Shaped Video)技術と、DVD映像信号を8倍の12bit/108MHzにするオーバーサンプリング処理により、「高いリニアリティーと低ノイズを実現した」としている。 プログレッシブ回路は、「ピュアシネマ・プログレッシブスキャン回路」を搭載。ビデオクオリティエンハンサー「VQE7」を装備し、ソフトの映像情報に欠落があっても、フィルム素材、ビデオ素材を問わず2-3プルダウン方式と、3次元動き適応処理のいずれかの方法で自動処理を行なう。また、30p記録ソフトにも対応している。 そのほかにも、高精度なノイズ検出を実現するという「コンポーネントフレームDNR・PRO」や、「モスキート/ブロック ノイズリダクション」、暗い部分だけを補正する「ガンマ補正」なども装備。デジタルフィルターとして「スーパー ファイン フォーカス デジタル フィルター」を採用することで、水平解像度540本を実現している。
オーディオ面でも、S747Aと同じく192kHz/24bitに対応するDACを全6チャンネルに搭載。特に、フロントの2チャンネルには、バーブラウン製DAC「PCM1738EG」を採用しており、SN比118dB、歪率0.0009%、ダイナミックレンジ108dBを実現している。 また、CDやDVDの音声信号を、176.4kHz、192kHzまでアップサンプリング処理する「レガートリンクコンバージョン・PRO」も内蔵。フロント2チャンネルでは、さらに同社独自のアルゴリズムに基づくハイビット機能を搭載することで、16bit(CD)や、20bit(DVD)のデジタル信号を24bitへ再量子化。ダイナミックレンジの拡大とともに、量子化ノイズの低減も図っている。 そのほかにも、ビデオ回路の電源を遮断する「VIDEO OFF」機能や、CD再生時に最短経路で伝送・処理する「CDデジタルダイレクト」機能なども装備。加えて、2本のスピーカーでもサラウンドが楽しめるという、SRS TruSurround技術を使った「バーチャルドルビーデジタル」も採用し、DTSのバーチャル化も可能となっている。 また、DVDビデオやSACDに加え、DVDオーディオ再生時でも、スピーカーの大小の設定や低域成分の振り分けを設定する「バスマネージメント機能」も装備。スピーカーのゲインおよび、距離設定(10cmステップ)も可能となっている。 筐体は、共振を排除し、安定した信号を供給するダブルレイヤードシャーシ構造。駆動メカ部分には、安定したディスクの回転、信号読み取りを実現するという「ステンレス・スタビライジングプレート」を採用している。外形寸法は420×278×95mm(幅×奥行き×高さ)と、S747Aの420×278×97.5mm(同)から高さが2.5mm低くなり、重量は500g軽い4kgとなっている。
【主な仕様】
□パイオニアのホームページ (2002年9月12日) [furukawa@impress.co.jp] |
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ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp