東北パイオニア株式会社は24日、車載用スピーカーの振動板として、従来比約半分の重量のPP(ポリプロピレン樹脂)製振動板を開発したと発表した。国内自動車メーカーの2003年型モデルより純正スピーカーとして採用される。 今回発表された技術は、同社が7年前から研究していた「薄肉射出発泡成形」と呼ぶ手法を応用したもの。厚さ0.3mm、平均密度0.5g/cm3の成形を実現し、17cm口径で1.9gという業界最軽量の振動板の製造に成功した。また、従来品と同レベルの剛性を維持し、音質面のほか、車載に必要な条件を満たしているという。 17cm口径における従来PPの振動板の場合、重量が3.3~3.5gだと感度は88.5dBになる。一方、開発品では重量1.9~2.1gで90.3dBを実現するという。なお、紙の振動板の場合、重量2.3~2.5gで90dBとなる。 同社では車載用スピーカーだけでなく、携帯電話の筐体や、軽量化が求められる車載用部品といった分野への技術開発を進めるという。
□東北パイオニアのホームページ (2002年9月24日) [orimoto@impress.co.jp] |
I |
|
00 | ||
00 | AV Watchホームページ | 00 |
00 |
ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp