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バンダイビジュアル、「愛と平和のモアイ像まつり」を開催
―20周年を記念し、新作アニメなどをオールナイト上映


日曜日の深夜にも関わらず、劇場前には開場を待つファンが多く見られた

10月27日開催


サインボードの前で行なわれた記念写真。ウルトラマンコスモスやクレヨンしんちゃんも参加した

 バンダイビジュアル株式会社は27日、同社のレーベル「エモーション」の生誕20周年を記念して「祝! エモーション20周年 愛と平和のモアイ像まつり」を東京の渋谷パンテオンで開催した。

 同イベントは「東京国際ファンタスティック映画祭2002」のプログラムの一環として行なわれたもので、深夜10時30分から翌日の8時までの9時間半に渡り、同レーベルの新作アニメの上映や、歌手の影山ヒロノブさんによるライブなどが行なわれた。

 「東京国際ファンタスティック映画祭2002」は、東京国際映画祭の共催企画。'85年に第1回が開かれ、今年で18回目。国内外より毎回10万人以上の観客を集めている。開催日時は10月25日から11月1日まで。


【マクロス ゼロ】

DVD「マクロス ゼロ」
(c)2002 ビックウエスト/マクロスゼロ製作委員会

 12月21日に第1巻のDVDが発売されるオリジナル・ビデオ・アニメ「マクロス ゼロ」。人気シリーズ「マクロス」の最新作で、TV版「超時空要塞マクロス」の前史が描かれるという。3DCGを多様した戦闘シーンはもちろんのこと、パイロットの主人公と2人姉妹をめぐるラブロマンスの要素も取り入れるという。

 会場ではプロモーション映像の上映に加え、出演者による舞台挨拶も行なわれた。挨拶に登場したのは、主人公のアメリカ空軍パイロット、工藤シン役の鈴村健一さん、サラ・ノーム役の小林沙苗さん、マオ・ノーム役の南里侑香さん、アリエス・ターナー役の進藤尚美さん。

 また、ギリギリまで制作作業をしていたため、遅れてしまったという河森正治監督が途中参加。なんと自ら作品のテープを持参しての登場となり、「バージョン0.463」という製作途中の貴重な本編映像を見せてくれた。

右から、鈴村健一さん、小林沙苗さん、南里侑香さん、進藤尚美さん 河森監督が製作途中の映像を持って登場


【THE ビッグオー セカンドシーズン】

片山一良監督

 来年の1月からUHF系列局での放送が決定した「THE ビッグオー セカンドシーズン」。前作、「THE ビッグオー」の続編となり、新キャラクターや新しいロボットなども登場するという。

 舞台挨拶に立った片山一良監督と、シリーズ構成の小中千昭さんによると、「THE ビッグオー」は元々26話のシリーズとして制作する予定が、諸事情により13話に変更され、最終回でも完結させることができなかったとのこと。今回のセカンドシーズンを受けて、1つの区切りを迎える予定だという。同作品は海外での人気も高く、続編を強く望む声が届けられたそうだ。


【攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX】

監督の神山健治さんが登場。TVアニメ化が難しい作品を担当したことについて質問されると、「周囲から無理だといわれることが、逆にやる気を出させてくれた」と答えた

 10月1日からスカイパーフェクTV! のPPV(ペイ・パー・ビュー)チャンネルで放送が開始された「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」。同タイトルは'95年に押井守監督により映画化され、人気となったが、今回のTVアニメーションは「Production I.G」と原作者の士郎正宗氏の共同プロデュースによる新作シリーズ。

 現在のTV放送では、仮のオープニングで放送しているが、会場では正式版のオープニングを含めた第1話が上映された。音声はドルビーデジタル5.1ch、プロジェクターもDLP方式のものが使用されていた。


【ジャングルはいつもハレのちグゥ デラックス】

右から、愛河里花子さん、渡辺菜生子さん、松岡由貴さん、監督の水島努さん

 「ジャングルはいつもハレのちグゥ」は、可愛い絵柄とは裏腹の、過激なギャグが人気のTVアニメーション。オリジナルビデオ版の「デラックス」では、さらに過激に、そしてブラックな内容になっているという。

 舞台挨拶には、監督の水島努さん、ハレ役の愛河里花子さん、グゥ役の渡辺菜生子さん、マリィ役の松岡由貴さんが登場。水島監督はサム・ライミ監督や、グァルティエロ・ヤコペッティ監督の大ファンで、画面に流れる独特の雰囲気作りにもこだわったという。


TVアニメの傑作選や劇場版がDVDで発売される「クレヨンしんちゃん」。舞台挨拶に登場したしんちゃんは、DVD版の発売告知と共に、TVCMも紹介。CMの内容は、俳優の阿部寛氏がアニメを見て感動し、思わず涙ぐむというもの。子供だけでなく、大人も楽しめるという同作品の魅力をアピールしたものになっている

TV版「ウルトラマンコスモス」からは、諸事情により放送出来なかった「復讐の空」という作品が上映された。これは第47話「空の魔女」の続編として制作されたもので、シノブ副隊長とカワヤ医師というキャラクターのラブロマンスの決着編でもあるという 舞台挨拶に登場したのは、右からウルトラマンコスモス、アヤノ隊員役の鈴木繭菓さん、円谷プロのプロデューサー渋谷浩康さん、監督の原田昌樹さん

「戦闘妖精雪風」からは、大倉雅彦監督や制作スタッフがネット中継で出演。しかし、タイムラグや音声が不自然になるアクシデントが発生したが、そのアクシデントが会場を盛り上げる結果となった 劇場入り口に設置された大きなサインボード。ファンタスティック映画祭に登場した監督や俳優のサインが多数書き込まれており、ウルトラマンコスモスもサインしていた

「ハズレなし」というプレゼント企画も開催。フィギュアやサイン色紙に加え、販促用の巨大なPOPも観客にプレゼントされた 会場には、同レーベルのシンボルマーク「モアイ像」を使った「阿仁芽覇丸」(アニメハマル)なるキャラクターが登場。冒頭には彼を主人公にし、声優の永井一郎さんがナレーションを入れたオープニングムービーも流れるなど、終始イベントを盛り上げていた 休憩スペースでは、同レーベルの関連商品や、歴史を綴った書籍などを販売。人だかりができていた


□バンダイビジュアルのホームページ
http://www.bandaivisual.co.jp
□東京国際ファンタスティック映画祭2002のホームページ
http://www.nifty.ne.jp/fanta/tokyo/
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【8月13日】バンダイビジュアル、「クレヨンしんちゃん」を初のDVD化
―劇場版/TV版傑作選/スペシャルの計6巻を11月25日リリース
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020813/bandai.htm

(2002年10月28日)

[yamaza-k@impress.co.jp]


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