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ヤマハ、DMD「HD2」採用のホーム向けDLPプロジェクタ
―コントラスト比は2,700:1。DCDi、DVI端子も装備


12月下旬発売

標準価格:オープンプライス

連絡先:お客様相談センター
     Tel.0570-01-1808


 ヤマハ株式会社は、0.8型HD2 DMD素子を採用するホームシアター向けDLPプロジェクタ「DPX-1000」を12月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は100万円前後と見られる。

 投写素子に、ミラーの振れ角度を10度から12度に広げた新DMD素子「HD2」を使用。同社のフラッグシップモデルという位置付けになる。解像度は1,280×720ドットで、対応ビデオ信号は480i/576i/480p/576p/720p/1080i。PC信号は、640×480/800×600/1,024×768/1,280×720ドットをサポートする。

 光源は270W SHPランプで、光学絞り機構やスタンダード/シネマ各モードの切り替えも装備。さらに非球面レンズを採用し、高効率と抜けの良い画像を実現したという。コントラスト比は、絞りON、シネマモードで2,700:1、絞り開放、スタンダードモードで1,500:1。明るさは、スタンダードモード時が800ANSIルーメン、シネマモード時が500ANSIルーメンとなっている。

 また、レンズには業界最高倍率という1.6倍電動ズームレンズを採用し、レンズシフト機構も搭載。100型(16:9)を3mから4.8mの範囲で投写できる。素材に異常分散ガラスを使用するなど、色収差の低減にも配慮したとしている。F値は2.4~3.1。

 カラーフィルターの光時分割は5倍速。また、フィルターをランプのスペクトルに最適化し、「より正確で幅広い色再現性を実現した」としている。スケーラーなどのフロントエンド処理はすべて10bitで動作し、IP変換回路のDCDiや、新開発の領域適応型スケーリング処理も装備する。

 従来不可能だったHD信号での色合い、色の濃さを調整できるほか、RGBCMYの6軸を色度座標グラフで調整するカラーバランス機能も搭載する。そのほか、ブラック/ホワイトレベル、ガンマ補正、色温度などの制御が可能。

 入力端子は、BNC(コンポーネント/RGB)、RCA(コンポジット)、S端子、DVI-d、ミニD-Sub15ピン(コンポーネント/RGB)などを備える。DVI端子は480p、720pのRGB入力も行なえる。

 カラーホイールの静粛化や、三連装静音ダクト、ランプ出力を20%低減する「エコノミーモード」の採用により、動作音はクラス最小レベルの28dB(エコノミーモード)。外形寸法および重量は、495×465.4×189.5mm(幅×奥行き×高さ)、13.8kgとなっている。

□ヤマハのホームページ
http://www.yamaha.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/2002/02111401.html
□関連記事
【6月5日】ヤマハ、XGAワイドパネル搭載のホーム向け液晶プロジェクタ
―ファロージャ製DCDiを採用、DVI端子も装備
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020605/yamaha.htm

(2002年11月14日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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