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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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モンタビスタソフトウェアジャパン株式会社は、20日より開催されている「Embedded Technology 2002 組込み総合技術展」の会場で、同社の組込向けの最新OS「MontaVista Linux Professional Ver.3.0」の新機能の解説や、同社の最新動向などを紹介した。
同社の有馬仁志社長は、「組込み向けLinuxは2000年に市場シェア1%だったものが、2003年には14%に届く。市場は拡大しており、さらに日本の市場はより早いペースで成長している」と述べ、「去年、一昨年とLinuxがブームのように言われていた。(その後は落ち着いたように思えるが)組み込み/家電の中では、Linuxが確実に浸透している」と説明した。 組込み向けでLinuxが躍進してる要因については、「なんといっても開発期間の短縮が挙げられる」とし、インターネット接続環境やGUI、マルチメディア機能などがあらかじめ用意されており、また、開発環境の充実によりテスト期間も低減できることをアピールした。 また、新たなトピックとして、ソニーのコクーンのほか、NECのEthernet搭載HDDレコーダ「PK-AX10」にもMontaVista Linux 2.1が採用されたこと明らかにし、先進的な機器のプラットフォームとしてMontaVista Linuxが最適であると強調した。
また、InterVideoのLinux用ソフトウェアDVDプレーヤー「LinDVD」のMontaVista Linux上での動作検証が承認されたと発表した。これにより、Linuxを採用したセットボップボックスやビデオレコーダなどで、ソフトウェアによるDVD再生が可能になり、同社では、LinuxベースのAVシステム開発のコアとしてOEM供給していくという。 なお、LinDVDは、MPEG-1/2やRealPlayerのほか、Windodws Mediaにも対応しているため、LinDVDを搭載したMontaVista Linux上で、Windows Mediaファイルのデコードも可能になる。現在は、MontaVista Linux 2.1での動作を確認しており、今後3.0でも対応していく予定という。
また、有馬社長は、「日本の家電メーカーのほとんどに、MontaVista製品を評価していただいており、多くの製品で取り入れられている」とし、組込みLinux市場での同社のシェアは「把握している範囲では6~7割」という。 その後、組込み向けの最新OS「MontaVista Linux Professional Ver.3.0」についても解説が行なわれた。
従来バージョンの2.1から、Linuxカーネルが2.4.18に、GCCが3.2、GDBが5.2になるなどの変更が行なわれ、ジャナリングファイルシステムとしてXFSを新たにサポートしたほか、IPv6への対応が行なわれた。 また、対応プラットフォームも増えており、従来の6アーキテクチャ/60以上のボードから、8アーキテクチャ/80以上のボードに対応した。また、カーネルやリアルタイムスケジューラの改善により、リアルタイム性能も向上しているという。 なお、ライセンスはユーザー(開発を担当するエンジニア)単位で、3ユーザー400万円、5ユーザー600万円程度となるとしている。 なお、「Embedded Technology 2002」の会場では、MontaVista Linux Professional 3.0や、LinDVDを搭載したMontaVista Linux搭載PCなどのデモが行なわれている。 □モンタビスタソフトウェアのホームページ (2002年11月20日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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