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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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放送日程は以下の4回に加え、年明けに1回の計5回が予定されている。
このドラマの最大の特徴は、BSデジタルのデータ放送機能を利用することで、ドラマを見ながら、主人公の着ている洋服や、身に着けているアクセササリー、登場する家具や食器などを、リモコンで購入できること。商品は30品目を用意している。 ドラマと完全に連動したショッピング番組は、「これが初めてだと思う」(BS-iの丹羽多聞アンドリウ プロデューサ)としており、「ドラマコマース」(Dコマース)と命名された。また、地上波デジタル放送時代には、Dコマースのような次世代のテレビ通信販売事業「Tコマース」が、欠かせないコンテンツになると見込んでいるという。 今回の番組で販売される商品ラインナップは、20代、30代の女性、いあゆるF1をメインターゲットとしている。通常のショッピング番組の購入者層は40代以降であるのに対して、「大きな冒険にでた」(同社)としている。 ドラマの脚本は金子ありささん、監督は大森美香さん。さち(星野真里さん)は小さな不動産会社に勤めるOL。いつも好きになった男に合わせようとしすぎて失敗してしまう。そんな不器用なさちに何かとアドバイスをする相談役は、マンションの隣人。レンタルビデオ屋の店長をしているゲイのひろし(坂本ちゃん)だ。さちは、つまづきながらも色々な恋愛を通して、成長しながら元気に生きていく。
「ドラマは、ドラマとしてきっちり見ていただきたいのでこういう構成にした。ドラマが面白いことが前提で、視聴者は2重の楽しみがある」と、丹羽多聞プロデューサは解説する。 また、製作にあたって「今回の試みを行なったことで、ドラマや雑誌のモデルが着ているのは特別品であることが多く、視聴者が買おうと思っても買えないということを、私自身が初めて知った。今回は企画段階から、商社に入ってもらい量も用意した」と話し、他のドラマにはない苦労も多かったようだ。 「今回、初めてDコマースを実現するにあたり、予想していないさまざまな問題に遭遇した。今後のノウハウになるのであまり多くは話せないが、やってみないとわからないことが多かったのは確か。それを次に生かしたい」と今後の見通しを語った。 製作現場には「ドラマを作ることに専念してもらうために、あまり注文はつけなかった」という。金子監督も「色の指定などがあるものもあったが、選べるものは自由に選ばせてもらった。あくまで(ドラマの)内容重視で、商品を普段以上に見せないようにした」と話しており、ドラマとしての魅力を強調。 ただし、「セットドラマ」とすることで、家の中の家具や食器などを多数見せることができ、さらにドラマの中で恋愛する男性が変わるごとに衣装などにも変化がつけられた。これらの設定上の工夫により、無理せずに多くの商品を画面に登場させることができたという。 丹羽多聞プロデューサは、時間帯を変えながら5回に渡って放送することについて、「どの時間帯で、どれぐらい反応があるのか調査したかったから」とその理由を説明。ショッピングの売上目標については、「具体的な数字は申し上げられないが、製作費は回収したいと考えている」という。「今までのTV放送のような広告モデルだけでない、新しいビジネスモデルとしてやっていきたい。7年後では、どこでもやっていることになるだろう」と今後の予測を語った。
□TBSのホームページ (2002年11月29日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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