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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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日本ビクター株式会社は、民生用初のHD撮影(720p)対応のDVカメラ「GR-HD1」を3月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は本体のみで35万円前後と見られる。 同時に、バッテリパック「BN-V428」のほか、ACアダプタ/充電器、SDメモリーカード(8MB)、D端子ケーブルなどをセットにしたアクセサリーキット「VU-HD1K」も用意する。価格は48,000円。 GR-HD1は、ミニDVテープにハイビジョン映像(720p)をMPEG-2 TS(トランスポートストリーム)で記録できるカメラ。60分テープなら60分のHD撮影が可能で、記録したHD映像は、本体装備のD4端子から出力できる。また、D-VHSへのダビングや、パソコンへの転送(i.LINK経由)も可能。
撮影モードは、「HD」、「SD」、「DV」の3種類を用意。「DV」は従来のDV形式での記録で、「HD」(720p)、「SD」(480p)がMPEG-2記録になる。HDモードの仕様は、1,280×720ドット、30/60Pで、映像ビットレートは18.6Mbps、音声ビットレートがMPEG-1 Layer 2の384kbps。SDモードは、720×480ドット、60P。どちらもCBRで記録する。アップコンバートやダウンコンバートして再生する機能も装備する。 1/3型118万画素のプログレッシブCCDを採用。カラーフィルターをHD撮影用に新設計したという。また、最大1,280×960ドットの静止画記録(JPEG形式)も可能で、記録にはSDメモリーカード、またはMMCを使用する。 レンズはF1.8~F1.9の光学10倍ズーム。35mm判換算での焦点距離は、HDモードが40.3~403mm、SDモードが55~550mm、DVモードが37.1~371mm。3.5型カラー液晶モニタと0.44型カラー液晶ビューファインダも備えている。 グリップには、縦方向に90度回転する「ローテーティンググリップ」を採用。ローアングルなどでも安定した撮影スタイルを取れるという。グリップには、電源/モード切替ダイヤルのほか、ズームボタン、静止画シャッターといった主要なスイッチ類を配置。なお、ズーム操作はレンズ部のマニュアルズームリングでも行なえる。 アクセサリーキット付属のバッテリ「BN-V428」を使用した場合、連続撮影時間は液晶モニタ使用時で約1時間50分(HD/SDモード)。ビューファ使用時は約2時間15分(同)となっている。
入出力端子は、i.LINK(DV/MPEG-2 TS兼用)、D4出力、コンポジット/S映像入出力、ヘッドフォン、USB、マイク、DCを装備する。外形寸法および重量は、114.5×271.5×99mm(幅×奥行き×高さ)、1.27kg(本体のみ)。 なお本体には、編集ソフト「MPEG Edit Studio Pro 1.0 LE」、キャプチャソフト「HD Capture Utility」、音声変換ソフト「Audio converter」、DVD作成ソフト「ImageMixer DVD」、GR-HD1をWebカメラとして使用する「USBストリーミングドライバ」が同梱される。 MPEG Edit Studo Pro 1.0 LEは、MPEG-2 TSを1フレーム単位で編集できるソフト。GR-HD1専用にカスタマイズしたという。MPEG-2 PS形式への変換機能も装備している。対応OSは、Windows XP。CPUはPentium 4 2GHz以上を推奨している。
HDモードの記録形式を1080iや1080pではなく、720pにしたことについて、同社は「まずは720pでハイビジョン記録を広めたい」と回答した。また、2005年には全市場の5%がHD記録カメラになると見込んでいる。
□ビクターのホームページ (2003年1月22日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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