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ヤマハ、32bit浮動小数点サラウンドデコーダLSIを外販
-「DTS 96/24-ES」など現行フォーマットにフル対応


YSS942
3月10日出荷開始


 ヤマハ株式会社は5日、AVアンプやホームシアターシステム向けのサラウンドデコーダLSI「YSS942」と「YSS941」を発表した。出荷開始は3月10日からで、サンプル価格はYSS942が3,000円、YSS941は2,800円。

 YSS942/941は、32bit浮動小数点方式のサラウンドデコーダLSI。動作クロック数は180MHz。デコード後の音声に効果を加える「空間音声DSP機能」、フロントスピーカーだけで効果が得られる「バーチャルサラウンド機能」、ヘッドフォンでサラウンドを再現するという「ヘッドホンDSP機能」も搭載している。

 YSS941は、ドルビーデジタル、ドルビーデジタルEX、ドルビープロロジック、ドルビープロロジック II、AAC、DTS、DTS-ESディスクリート/マトリクス6.1、Neo:6に対応。YSS942は、さらにDTS 96/24、DTS 96/24-ESマトリクス6.1もサポートする。

 全音場処理デコーダはROMで搭載し、ほかの処理用ワークRAMなども1チップ化。輻射ノイズの低減や、設計のシンプル化を図れるという。

 各フォーマットに自動対応する「オートディテクタ機能」、「リップシンク機能」なども搭載。また、プログラムRAMも内蔵し、将来の仕様拡張にも対応できる。

 パッケージは144ピンLQFP、プロセスは0.15μm。DTS 96/24+Neo:6デコード時の消費電力は1.2V/250mWと低いため、「高級AVアンプから普及型のホームシアターインボックスまで、幅広く対応できる」としている。

□ヤマハのホームページ
http://www.yamaha.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/2003/03030501.html

(2003年3月5日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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