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東映ビデオ株式会社は、'88年のテレビアニメ版終了から15年、完全新作となるオリジナル・ビデオ・アニメーションシリーズ「新・北斗の拳」を2003年夏からリリースする。これに先立ち4日、東京・六本木のタトゥー東京で、第1話の完成報告記者会見が行なわれた。会場には原作者の武論尊(ブロンソン)氏や作画の原哲夫氏、作品のオープニング、エンディングテーマに加え、初の声優として出演もしているミュージシャンのGackt氏も登場。作品にかける意気込みなどを語った。
「新・北斗の拳」は、お馴染みの漫画版「北斗の拳」をアニメ化したものではなく、'96年に発刊された武論尊氏によるノベライゼーション「小説 北斗の拳 -呪縛の街-」を原作とした新シリーズ。テレビアニメでは神谷明氏が演じたケンシロウを、今回は子安武人氏が担当するなど、配役も一新している。
武論尊氏によれば、小説は完結した漫画版の“その後のケンシロウ”をイメージした内容になっているという。よって、新アニメシリーズは連載漫画の流れを汲む、アナザーストーリーと言うべき作品になる。3話完結となっており、VHS(レンタル)は東映ビデオが、DVDはハピネット・ピクチャーズが販売する。DVDのリリーススケジュールは、第1話「呪縛の街」が7月24日。以降、第2巻が10月、第3巻が2004年の1月発売予定。
※VHSのレンタルは6月13日より開始 物語の舞台は、高度な文明が滅びた後の荒れ果てた地球。貴重な水を独占することで人々を支配し、王国の建設を目論む独裁者のサンガや、秘孔を突いて治療を施す女医のサーラ、ケンシロウの道案内をする伝聞屋のトビなど、個性的な新キャラクターが数多く登場する。
Gackt氏が演じるのもそんな新キャラの1人で、北斗の流れを汲む拳法「北門の拳」の使い手、セイジ。謎めいた人物で、クールな雰囲気がGackt氏に良く似合っている。なお、第1話でセイジの登場シーンは少ないが、第2巻以降のストーリーでは大きな役割を担っており、サブ主人公と言っても良いほど重要なキャラクターだという。
声優として参加することになった経緯は、制作スタッフがGackt氏の「OASIS」という曲を作品の中で使おうと決めたことがきっかけ。その後、Gackt氏が北斗の拳の大ファンだということから、「それならば声優もやってみないか?」という話に発展したという。なお、「OASIS」はエンディングテーマに使われており、DVDはドルビーデジタル5.1chで収録しているという。なお、6月25日にオープニングとエンディングテーマを収録したCDもリリース予定。 初めて声優にチャレンジすることについてGackt氏は「声を使って絵に魂を吹き込む声優という仕事に以前から興味があった。曲だけでなく、声でもアニメの世界に参加できることは、作り手として嬉しいことだ」と述べた。 さらに、実際に役を演じてみて、歌手と声優との違いについて聞かれると「初めての経験だが、歌手と声優とをバラバラに考えたことはない。誰かに思いを届けるという意味でどちらも根幹は同じだと思っているし、同じでなくてはいけないとも思っている」と答えた。
北斗の拳には屈強な男達が多数登場するが、作品の魅力についてGackt氏は「最近、男が惚れる男像、ヒーローがいないと感じていた。このアニメの中から強い男像というものを感じ、強くなりたいと願う男性達は目標にして欲しい」という。また、Gackt氏の考える「強い男像」とは「自分と向き合い、逃げ出そうとする自分と我慢比べをし、弱い自分に勝ち続けられる人物」とのこと。
そして、自身が演じるセイジという役について「ケンシロウとは違った角度から、男を見せてくれる存在」と語り、「セイジと自分を比べた時、自分の方がカッコ悪かったらセイジの魅力も半減する。だからこそ、自分も男を磨き続けなくてはならない」と答え、初チャレンジにも関わらず、プロ意識の高さを覗かせた。
□東映ビデオのホームページ
(2003年4月4日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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