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トミー、誰でもヴァイオリンが演奏できる「evio(エヴィオ)」を発売
-テレビと接続でき、伴奏や採点機能も装備


7月31日発売

標準価格:7,000円

問い合わせ:株式会社トミーゼネラルサービス
        カスタマー事業部
        Tel.03-3693-1031


 株式会社トミーは、あらかじめ内蔵された音楽を、ヴァイオリンのように弓を動かすことで擬似演奏できる電子楽器「evio(エヴィオ)」を7月31日に発売する。価格は7,000円で、主に玩具専門店や百貨店、量販店の玩具売り場などで販売される。

外見はヴァイオリンと似ているが、本物の弦は無い

 外見はヴァイオリンと似ているが、本物の弦はなく、弦にあたる部分に光学センサーを搭載。反射板を兼ねた弓をセンサーの上で動かすだけで、音が出る仕組みになっている。

 また、テレビと接続することで、画面に表示されるガイドを見ながら演奏でき、テレビのスピーカーから音を出すことも可能。なお、evio本体にもスピーカーを内蔵しており、単体でも演奏できる。

 演奏可能な曲は、あらかじめ本体や外部専用メディアに内蔵されたもののみで、ユーザーが任意の音階を演奏することはできない。弓を動かすだけでメロディーが弾けるが、演奏者が関与できるのは音の強弱や長短、テンポだけとなる。

 演奏可能な曲数は本体に内蔵された6曲に加え、各10曲を収めた専用のカートリッジ「evioメディア」を本体裏に装着することで曲数を増やせる。

フレット上部がボタン式になっており、音を長く伸ばしたい時に押し込む 黒く見える部分が光学センサー。この上で弓を動かすと音が出る 弓にはスリットの入った反射板がついており、傾きなども光学センサーで感知できる

専用のカートリッジメディア。本体背面のソケットに差し込むことで、演奏可能な曲数を増やせる。なお、今後発売予定の同じコンセプトの製品と互換性を持たせるという

 カートリッジはヒット曲を集めた「エヴィオセレクション」や「アニメミックス」、「ドラマ シネマ」など、テーマに合わせた10曲が収録され、価格は各1,800円。本体と同時に8本が発売され、以後は月に2タイトル、2003年度中に20タイトルをリリースするという。

 演奏モードは、1曲あたり「ソロ演奏」、「コンクール」、「オーケストラ」の3種類を用意。ソロ演奏は、プレーヤーが好きなペースで独奏するモード。コンクールモードは伴奏が付き、テレビ画面に表示されるガイドに従って演奏することで、プレーヤーの演奏レベルが評価される。オーケストラモードは、コンクールモードからガイドと採点を除いたモード。伴奏付きで自由度の高い演奏が可能だが、難易度も高くなる。

テレビと接続して演奏できる ソロ演奏やオーケストラモードでは、画面に静止画のみ表示される コンクールモードでは、曲と共に画面の右から左へガイドマークが流れ、印に合わせてタイミング良く弓を操作することで正確な演奏ができる。ゲーム的な要素も持っており、ガイドとのシンクロ率や演奏レベルの評価もしてくれる

専用のヘッドフォン。発売日は7月31日で価格は1,800円。展示されていた製品のプラグはステレオミニだった

 本体の外形寸法は、200×540×75mm(縦×横×厚さ)。出力端子の詳細は未定だが、テレビと接続するためのコンポジット出力、アナログステレオ音声出力のケーブルを同梱する。また、evioを同士を接続して、同時に演奏するための専用端子の搭載も検討しているという。

 さらに、ステレオミニの音声出力も用意しており、専用のヘッドフォンも接続できる。電源は単3乾電池4本のほか、別売のACアダプタも使用可能。ヘッドフォンとACアダプタは本体と同時発売で、価格は各1,800円。


■ Simple Concertシリーズの第1弾製品

 発表会の冒頭、挨拶に立ったトイ事業本部長 柳澤茂樹氏は、evioについて「音楽を楽しく、シンプルに楽しめる製品だ」とし、同社が今後展開するという電子楽器シリーズ「Simple Concert」の第1弾であることを明らかにした。詳細は未定だが、evioと同じコンセプトを持つほかの楽器型の製品の登場が予想される。

 また、プロモーション展開についても説明が行なわれ、テレビCMなどのイメージキャラクターとして、ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんの起用が発表された。発表会では高嶋さんが電話で挨拶し「ヴァイオリンに憧れる人は多いが、ちゃんとした音が出るまでが難しく、挫折してしまう人が多い。だから、簡単にヴァイオリンの醍醐味が味わえるevioで、子供達にヴァイオリンにもっと興味を持って欲しい」とevioに対する期待を示した。

トイ事業本部長の柳澤氏。ヴァイオリンに対する憧れが強い、小学生の女の子をメインターゲットにしているという 発表会場では、ダンサーが生演奏を披露。踊りながら演奏することで、“簡単に弾ける”という魅力をアピールした 本体の大きさは、通常のヴァイオリンとほぼ同じ

□トミーのホームページ
(4月15日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.tomy.co.jp/top/

(2003年4月15日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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