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東芝、次世代DVDの「AOD」の製造コストの低減にめど
-2層記録/36GBを現行DVDと同一工程で試作


5月発表


 東芝研究開発センターは、東芝NECが共同で提案している次世代DVD「Advanced Optical Disc(AOD)」に関して、現行のDVD製造装置で作るめどが立ったと発表した。

 同センターでは今回片面2層の書き換え型AODの開発に成功し、現行のDVD-9と同じ工程で試作できたという。工程は、従来のDVDと同様に第1の基板上に半透明の第1記録層を設け、第2の基板上に第2の記録層を設けた後、第1記録層と第2記録層を透明接着層を介して貼り合わせるもの。

 システム検証を行なった記録容量は36GBだが、今後の改良により最大40GBまで対応できるとしている。同センターでは「(AODの対抗馬となる)Blu-ray Discでは松下電器産業が50GB容量のディスクを開発し、容量面では一歩リードされている。しかし、Blu-ray方式の場合ディスク原盤や光入射面側に設ける第1層の製造に新しい技術が必要となる。また、カートリッジも必要となるため、製造コストが高くなる」と、AODの優位性をアピールしている。

 同センターではAODの生産において、既存のDVDの製造装置を引き継げることで、低価格化が図れ、今後DVDフォーラムへ新技術を提案し、Blu-Ray Disc陣営を追撃するとしている。

□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□東芝研究開発センターのホームページ
http://www.toshiba.co.jp/rdc/index_j.htm

(2003年5月20日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


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