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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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シャープ株式会社は、テレビチューナを内蔵したPC用液晶ディスプレイ2機種を発売する。発売日は17型ワイドの「LL-M17W1」が8月11日、15型の「LL-M15X1」が9月29日。価格はいずれもオープンプライスだが、店頭予想価格は「LL-M17W1」が9万円前後、「LL-M15X1」が55,000円前後の見込み。
■ LL-M17W1
解像度WXGA(1,280×768ドット)の17型ワイド液晶パネルを搭載したPC用ディスプレイ。テレビチューナを内蔵しており、PC本体を起動せずに、ディスプレイのみでテレビが視聴できる。また、D1端子を含む2系統の映像入力端子を装備しており、DVDプレーヤーやゲーム機なども接続可能。 輝度は400cd/m2(テレビ/ビデオモード時)、応答速度は25ms、コントラスト比は600:1。視野角は上下左右170度で、くつろいだ姿勢からでも、鮮明な表示が楽しめるという。 画像処理機能では、クロスカラーを低減する「4ラインY/C分離機能」を搭載。さらに、コーミングを軽減し、なめらかな画質を実現する「IP変換機能」や、映像伝送系で生じる波形の歪みを補正する「CTI(カラー・トランジェント・インプルーブメント)画質補正機能」、DNRなども装備する。
テレビ画面とPC画面は、リモコンのワンタッチで切り替え可能。また、PC画面の中に、テレビ画面を小画面で表示する「ピクチャー・イン・ピクチャー機能」を搭載。小画面のサイズは大、小の2種類から選択できるほか、表示位置も画面の任意の場所に設定できる。
明るさ・カラー調整は、PCとテレビ/ビデオモードで独立して設定可能。色再現では、sRGBとICCプロファイルに対応している。本体上部にはキャリーハンドルを装備。また、液晶画面には光沢のある保護パネルも装備している。出力2.7Wのステレオスピーカーを内蔵する。 映像入力端子は、コンポジット/S端子×1系統、コンポジット/D1端子×1系統の計2系統を用意。音声入力もアナログを2系統装備し、ヘッドフォン端子も1系統用意する。PCとの接続は、ミニD-Sub 15ピン端子を使用。DVI端子は装備していない。外形寸法は、432×184×373mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約5.9kg。
■ LL-M15X1
4:3画面の15型液晶パネルを搭載したモデル。解像度はXGA(1,024×768ドット)で、輝度は300cd/m2。応答速度は25ms、コントラスト比は350:1で、視野角は左右160度、上下135度。 液晶パネル以外のLL-M17W1との主な違いは、ピクチャー・イン・ピクチャー機能、画面静止(メモ)機能、IP変換機能、CTI画質補正機能、DNRを搭載しないこと。 また、入力端子もコンポジット/S映像端子とアナログ音声端子の各1系統となる。外形寸法は359×184×373mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約4.4kg。
■ PCディスプレイの愛称は「Crisia」(クリシア)に
発表会の冒頭、挨拶に立った液晶ディスプレイ事業部 副事業部長の高橋正光氏は、液晶ディスプレイの地域別浸透率のデータを挙げ「日本の液晶ディスプレイ浸透率は80%を超えており、CRTモニタの置き換えはほぼ終了した。市場は今、飽和状態になっている」と延べ、「今後のPC用ディスプレイには新しい付加価値が必要」との考えを示した。
これに伴い同社のPCディスプレイの開発は、タッチパネルや組み込み用モジュール、CAD用の超高精細モデルなどの「ソリューション・ディスプレイ」と、新技術を組み込んで製品自体に価値を持たせた「インテリジェント・ディスプレイ」に2分化するという。今回の製品は「インテリジェント・ディスプレイ」に属する。
また、今後はPC用液晶ディスプレイは「Crisia」(クリシア)という共通のブランド名が付けられ、今回の2モデルがCrisiaシリーズの第1弾モデルとなる。
高橋副事業部長は「CrisiaはCrystal(クリスタル)とShine(シャイン)を合わせた造語。今後は、新たな付加価値として、ディスプレイ自体がブロードバンドに繋がったり、
PC本体と無線LANで接続するなど、様々な展開を考えている」と延べた。
□シャープのホームページ
(2003年7月18日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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