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松下、地上デジタルチューナ搭載32/26/22V型液晶TV
-Tナビ、地上アナログEPGなど「TV新時代のニーズを凝縮」


VIERA(ビエラ)全13機種
10月1日より順次発売

標準価格:オープンプライス

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     Tel.0120-878-365


 松下電器産業株式会社は、プラズマテレビと液晶テレビのラインナップを一新、新サブブランド「VIERA(ビエラ)」を発表した。

 このうち、リビング向け大型ワイド液晶テレビ「LX20シリーズ」は、32V/26V/22V型の3機種をラインナップ。価格はすべてオープンプライスで、発売日は32V型と26V型が10月1日、22V型が11月1日となっている。

品番 画面サイズ 店頭予想価格 発売日
TH-32LX20 32V型 500,000円前後 10月1日
TH-26LX20 26V型 400,000円前後
TH-22LX20 22V型 300,000円前後 11月1日

 同日発表のプラズマテレビ「PX20シリーズ」同様、パネルや高画質化回路に「PEAKS(Picture Enhancement Accelerator with Kinetic System)」というブランド名を付与した「VIERA」シリーズの大型ワイド液晶テレビ。本体に地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタルの各チューナを一体化し、前面下端を後方に若干曲げた「Jフォルム」を採用する。

 採用する「LCD PEAKSパネル」の解像度は、32V型と26V型が1,280×768ドット、22V型が1,280×720ドット。パネル輝度450cd/m2、コントラスト500:1、視野角左右170度となっている。

 画質処理部には「LCD PEAKSドライバー」を採用。「オーバードライブ」技術、「アドバンスト液晶AI」といった技術で構成される。オーバードライブ技術は、中間調領域に強制ドライブをかけることで、中間応答速度16msを実現するもの。動画の残像感を低減する。

TH-32LX20 TH-26LX20

 アドバンスト液晶AIは、シーンに応じてバックライトの明るさを制御する「シーン適応型バックライト技術」、入力輝度信号を検出してコントラスト感の向上を図る「シーン適応型コントラスト・ガンマ補正」で構成。

 また、PX20シリーズと同じく、映像信号をデジタル変換し、パネルまでフルデジタル処理を行なう「PEAKSプロセッサー」も搭載する。

 EPG、リモコン、Tナビ機能はPX20シリーズと共通。EPGは地上/BS/110度CSデジタルに加え、地上アナログに対応する。Irシステムを使った予約録画連動も可能で、DIGAとの接続時には、番組タイトルも同時記録できる。

リモコンはPX20、D50と同じ「NEWパワーリモコン」
 入出力端子は、i.LINK×2、D4×1、S2映像入力×4、コンポジット入力×4、モニター出力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン/イヤフォン×1、ファミリーイヤフォン×1などを装備(LX20はS映像/コンポジット3系統)。3機種ともPX20シリーズにあったアナログRGB入力は省略されている。TナビはEthernet(10Base-T)で接続する。

 前面にはSDメモリーカードスロットとPCカードスロットを備え、静止画の全体表示、サムネイル表示、スライドショー表示などに対応する。

 外形寸法は、32V型が1,000×321×652mm(幅×奥行き×高さ、スタンド含む)、26V型が844×321×572mm(同)、22型が586×255×431mm(同)。重量はそれぞれ28kg、23kg、10kgとなっている。


 VIERAシリーズの発表にあたり、同社は都内で発表会を開いた。席上、大坪文雄専務取締役は「テレビ50年の歴史の中、当社は絶えず需要を牽引してきた。今回の発表はテレビの新時代にふさわしい内容」と、新製品への自信をうかがわせた。その根拠を「全放送対応、最先端デザイン、ブロードバンド対応(Tナビ)、使いやすさといった、デジタル時代に求められるすべての要素を凝縮した」と補足した。

専務取締役の大坪文雄氏 同社のテレビ50年の歴史。29型「画王」が懐かしい 建設中の茨木第2工場

 また、プラズマテレビと液晶テレビを37V型と32V型で区分けしたことについて、「お客様にプラズマと液晶を意識させないことが重要。ただし、それぞれに特徴があるので、技術動向、デバイス特性をもとに37Vで分けた」と説明した。

 なお、プラズマパネルは今回も同社製。現在、月産3万枚の茨木と2万枚の上海で生産しているが、2004年4月には月産能力8万枚の茨木第2工場が稼動する。2005年には1,500万枚体制を敷き、需要にこたえるという。大坪専務は、2005年におけるテレビ全体の販売目標(全世界)について販売金額7,000億円、そのうちフラットテレビの比率を60%以上とした。フラットテレビの内訳は、プラズマテレビ150万台、液晶テレビ250万台。フラットテレビにおける目標シェアは30%。

 次に、パナソニックマーケティング本部の牛丸俊三本部長が登壇し、地上デジタル放送の開始、DVDの普及などから、現状を「テレビ出荷台数における“第4の波”」と表現した。フラットテレビの需要増を強調し、「テレビを“1台”ではなく、“1枚”と数える日が来るのでは」との発言も飛び出した。プロモーションについても今夏から「DIGAを超える規模で行なう」という。

 また、VIERAのコンセプトをデザインや機能性から「“一枚”の知性体。」というコピーで説明。サイドから見たラインを重視し、「導入決定権を持つ女性にアピールできる」(同氏)デザインにしたという。

牛丸俊三マーケティング本部長 現状を国内テレビ需要における「第4の波」と表現 コピーの「“一枚”の知性体。」をイメージしたのか、大きな布を翻すダンサーも登場した

□松下電器産業のホームページ
http://matsushita.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn030821-2/jn030821-2.html
□製品情報
http://panasonic.jp/viera/
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-新開発の高画質化回路を搭載。地上波EPGに対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030127/pana.htm

(2003年8月21日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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