ソニー、16倍速DVD記録を実現する220mW半導体レーザーを開発

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　ソニー株式会社は28日、DVDの16倍速記録を可能にする650nm帯220mW出力の半導体レーザーダイオード「SLD1236VL」を開発したと発表した。12月よりサンプル出荷を開始し、2004年6月より量産出荷する。サンプル価格は2,000円。

　SLD1236VLは、同社独自の半導体結晶成長技術「MOCVD技術」(Metal Organic Chemical Vapor Deposition ～有機金属気層成長法)を基に、出射端面でレーザー光を吸収しない窓構造と、ダイオード内のレーザー光の透過損失を抑制する実屈折率導波構造を採用。220mWの高いパルス定格出力を実現したとしている。

　また、独自の設計技術により、放射角アスペクト比1.9と、光学系に対し高いカップリング効率を可能にした。これらの改良により、16倍速記録に対応できる半導体レーザーダイオードを商品化を実現したという。

　なお同社ではDVD記録用半導体レーザーダイオードの生産体制を、現行の月産100万個から、2004年1月に月産200万個体制、2004年度中に月産300万個体制へと増強する。

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200308/03-0828/
□【2002年12月25日】三菱電機、16倍速DVD±R用の200mWレーザーを開発
－DVD-RAM/-RW/+RWにも対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20021225/mitsu.htm

(2003年8月28日)

[AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]

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