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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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株式会社オリコムは25日、さまざまな形の自由に形状変更可能なDVD「DeFORCA」を発表した。 DeFORCAは、通常の円盤状のDVDを切り抜いて、自由に形状変更が可能なDVDメディアで、K.N.CORPORATION,JAPANが企画し、香港のエバーブライト・チュン・チャンが開発、韓国のジェイルレコードがプレスを担当する。 オリコムは、交通広告や、新聞折込、セールスプロモーションに強みを持つ広告会社。企業や製品のPRに利用するために、K.N.CORPORATIONから日本における独占販売権を取得し、幅広く展開するという。DVDビデオのほか、音楽DVDやDVD-ROMとしても利用できる。 DeFORCAは、「DVD Deformation Card」の略称で、片面1層で450MB~2.66GBまでの記録が可能。12cmの円周内に4つの支点を取れば、どのような形態にも切り抜き可能という。
カッティング技術と、カットしたディスクを安定回転させる技術を開発し、DVDとして安定駆動を実現した。K.N.CORPORATIONの中村君昭代表取締役社長は、「香港エバーブライトと、カード型DVDに4年前から取り組んできた。特に、困難だったのは、ドライブ内での安定性の確保だった。試行錯誤を繰り返した結果、バランスを保つことができるようになった」としており、安定動作に関して日本、韓国、および国際特許を申請中という。なお、DeFORCAは、スロットインタイプのDVDプレーヤーでは再生できない。 価格は1,000枚ロット時単価で220円からとしており、自由なカッティングを行なえる「ラージサイズ」のほか、8cmサイズの「スモールサイズ」、正方形状の「スクエアタイプ」、樽型の「リンクタイプ」などが用意されている。
具体的な展開例としては、まずワーナーエンターテインメントジャパンが、ヒップホップグループ「RIP SLYME」のアルバム「TIME TO GO」の購入特典として、カード形状のボーナスディスク「TIME TO GO “EXTRA SESSION”」に採用することが決まっているという。 アルバム「TIME TO GO」はリリース以来50万枚を超えるセールスを記録しているが、購入者の中から抽選で1万名に「EXTRA SESSION」を発送するというもので、内容はアルバム収録時の模様を収録したビデオコンテンツ。既に1万枚のプレスを終えているという。
また、テレビ東京系列で10月11日より放送予定の「ラグビーワールドカップ2003」の番組宣伝キャンペーンでもDeFORCAが採用された。 キャンペーンキャラクタ「ラグちゃん」型のDeFORCAを作成し、駅貼りのポスターに添付、乗降客などにDeFORCAを自由に剥ぎ取ってもらい、プロモーションに役立てる。また、ポスターからDeFORCAを剥がすと番組タイトルメッセージが現れる。 ディスクの内容は日本代表や各国代表の紹介映像や、大会の見所解説などで、10月6日より都内13のターミナル駅で展開する。DeFORCAの貼付枚数は合計9,450枚。
永井秀雄 オリコム代表取締役社長がDeFORCA発売の経緯について、「得意分野の交通広告や、新聞折込などの(オリコムの)得意分野で、ユニークで、新しくて、効果がある製品がほしいと考えていた。DeFORCAが広く認知され、各方面でのコミュニケーション活動でお役に立てればと考えている」と説明。今期の売上目標については、「50万枚の出荷で、売上5億円を目指している」としている。
□オリコムのホームページ (2003年9月25日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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