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三洋電機株式会社は25日、動画ファイルの手ぶれを補正したり、パノラマ画像の合成が可能なWindows用ソフトウェアを開発したと発表した。ソフトウェア単体での発売は予定していないが、動画撮影機能を持ったデジタルカメラなどにバンドルするほか、ビデオ編集ソフトウェア用のモジュールとしての提供も予定しているという。対応OSはWindows 98/ME/2000/XP。 撮影時ではなく、撮影後の動画ファイルに手ぶれ補正を行なう方法は、今まで映像制作者向けの特殊な専用装置でのみ実現されていた。同社では、「PC上で動作するソフトウェアで同機能を搭載したのは世界初」としている。
最大の特徴は、従来の動き推定に基づく方式ではなく、画像中のエッジ点を抽出し、その動きだけを推定する方法を採用したこと。 これにより、補正の誤動作が少なくなったという。さらに、エッジを抽出するため、模様などの少ないシーンでも正確な処理が可能になる。
また、被写体の動きとカメラの動きが混在する場合でも、エッジ点毎の動きを統計的に処理することで、被写体が動いても、カメラの動きだけを正確に推定できるという。
さらに、カメラの水平移動だけでなく、光軸周りの回転にも対応。カメラがパン、またはチルトした場合の補正も高い精度で行なえるため、パン/チルト判定処理に時間がかかり、手ぶれ補正処理が残って映像に違和感が出ることもないという。 同社では「これらの機能により、デジタルビデオカメラに内蔵される手ぶれ補正機能より精度の高い処理ができる」としている。 対応フォーマットはQuickTimeフォーマットのMotion JPEG形式と、MPEG-4(拡張子mp4)。対応最大フレームサイズは640×480ドット(VGA)。処理時間は約10fps(Pentium 4 2GHz、解像度320×240ドット時)。
さらに、カメラをパン/チルトして撮影した動画データから、パノラマ画像も合成できる。
□三洋電機のホームページ
(2003年9月25日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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