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ビクター、世界初の木製コーンスピーカー採用DVDミニコンポ
-DVDオーディオ再生も可能、単品スピーカーは来春発売


EX-A1
11月上旬発売

標準価格:9万円

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 日本ビクター株式会社は、世界初のウッドコーンスピーカーを採用したDVD内蔵コンパクトコンポーネントシステム「EX-A1」を11月上旬に発売する。価格は9万円。

 EX-A1は、DVDオーディオ対応DVDプレーヤー、デジタルアンプ、AM/FMチューナ、スピーカー×2からなるコンパクトコンポーネントシステム。3月25日に開発発表したウッドコーンスピーカーを世界で初めて採用した。

 伝搬速度と内部損失のバランスの良い木材を振動板に採用し、「自然な減衰特性により心地よい響きを生む」としている。使用ユニットはフルレンジの85mm径。

付属の80mmフルレンジスピーカー。単体発売の予定はない バナナプラグ対応ターミナルを採用 エッジワイズ4層巻きボイスコイルなどを使い、ウッドコーンにふさわしいユニットにしたという

 キャビネットには天然無垢チェリー材を採用。また、アルミダイキャストフレームや、銅キャップ付きポールピースおよびネオジウムマグネットによる磁気回路、四角断面のエッジワイズ4層巻きボイスコイルなどを使用し、振動板の能力を最大に引き出したという。

 インピーダンスは4Ω。出力音圧レベルは81dB(W・m)。スピーカーの外形寸法は120×239×161mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.6kg。

 DVDプレーヤー部はプログレッシブ出力に対応。対応ディスクはDVDビデオ、DVDオーディオ、ビデオCD、音楽CD、CD-R/RW(MP3、JPEG、SVCD可)となっている。映像DACは54MHz/10bit、音声DACは192kHz/24bit。

 また、独自のフィードバック技術を搭載したデジタルアンプ「DEUS(Digital Emotional Universal Sound)」を内蔵。デジタル、アナログ共にフィードバックする「ハイブリッド・フィードバック」により、増幅回路や電源の変動などの影響を排除した。さらにスピーカー端子直前でフィードバックするため、スピーカーインピーダンスによる影響が低減されるという。アンプ出力は30W×2ch。

前面パネル。ボリュームノブは半球形状 背面にはD2端子やバナナプラグ対応スピーカー出力を装備
リモコンはスライドドアを備えた2層式。サブウーファプリアウトのON/OFFも可能

 D2映像出力、S2映像出力、コンポジットの各映像出力端子を搭載。音声出力は光デジタル、ヘッドフォン、サブウーファを1系統ずつ備える。そのほか、金メッキスピーカーターミナルや同社製機器と連携できるAVコンピュリンク×2を装備。本体はアルミ素材を使用し、外形寸法および重量は232×269×100mm(幅×奥行き×高さ)、3kg。

 開発にはビクタースタジオ(ビクターエンタテインメント株式会社)のレコーディングエンジニアやマスタリングエンジニアも参加した。ビクター前橋工場のスタッフと共に試聴を重ね、レコーディングエンジニアは自分達の基準ソフトを使い、ソフトの作り手側からの思いや感性をハード側に伝えたという。発表会に参加したビクタースタジオの高田英男氏は、ビクターとの仕事を「音作りにマスターテープの思いを込めた」と話す。

AV&マルチメディアカンパニーAVシステムカテゴリー長の中沢氏 マスターテープを掲げるビクタースタジオの高田氏

 AV&マルチメディアカンパニー AVシステムカテゴリー長の中沢隆平氏は、「コンサートから帰った大人が使うには、今のシステムコンポは品質が低い」と語り、EX-A1の開発コンセプトとして「コンパクト」、「シンプル」、「音へのこだわり」をあげた。また、EX-A1のターゲットを現在ミニコンポの主戦場、10代後半から40代前半ではなく、「20代から60代」(同)とし、EX-A1による「大人のオーディオ」を提案するという。

 なお、会場には2ウェイ2スピーカータイプのブックシェルフ型や、2ウェイ5スピーカーのトールボーイタイプも参考展示された。両機種とも来春に発売される見込み。

 トールボーイはEX-A1と同じ85mmウーファを採用。ブックシェルタイプはウッドコーン製の100mmウーファを搭載し、ツイータはどちらも同じタイプで木製となっている。ツイータもウッドコーンスピーカーと同じカバ材から作られており、製作工程もほぼ同じ。なお、量産可能なウッドコーンスピーカーの最大口径は、現在のところ100mmが限度という。

参考出品されたトールボーイタイプと2ウェイブックシェルフタイプ トールボーイは流行の絞りこみスタイルのエンクロージャを採用 2ウェイブックシェルフに搭載された100mmウッドコーンは、今のところ量産可能な最大口径

□ビクターのホームページ
http://www.jvc-victor.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.jvc-victor.co.jp/press/2003/ex-a1.html
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-今年中に製品化、価格は従来と比べ2~3割高価
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20030325/victor.htm

(2003年9月30日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]


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