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三洋電機株式会社は6日、業界初のドルビーバーチャルスピーカー(DVS)専用LSI「LC83210W」の開発を発表した。11月中旬よりサンプル出荷を開始し、サンプル価格は1,000円。量産は2004年4月からで、月産10万個を予定している。
従来、DSPで処理していたDVSを1チップで実現するのが特徴。DSPに比べ、実装面積を5分の1以下、消費電力を3分の1以下に削減できるという。 DVSモードとして、リファレンスモード、ワイドモード、ステレオミックスダウンを搭載。サンプリングレート32/44.1/48kHzに対応し、2chおよび5.1chのシリアル入力、2chシリアル出力を装備する。 また、ドルビーヘッドフォンのルームモードとして、DH2、ステレオミックスダウンも搭載している。なお、エンジンはDVS、DHで共通して使用する。
動作クロックは50MHz。動作電圧はロジック部2.5V、I/O部3.3V。パッケージはSQFP48。消費電力は「現在のところ150mw」を切る程度という。
DVSは、フロントスピーカー2本でドルビーデジタル5.1chを再現するバーチャルサラウンド技術。人間が左右の耳で捕らえたときの音の方向、高さ、距離を7,000タップのFIRフィルターでシミュレートする。開発は豪Lake Technologyで、Dolbyがチューニングとライセンシーを担当する。
発表当初、パソコン用DVD再生ソフトに搭載されたほか、国内ではデノンの「ADV-M71」などに搭載例がある。なお、ADV-M71のDVSは、Analog Devices製32bit DSP「Hammer Head SHARC」で実現していた。専用チップによるソリューションは今回の三洋電機が初めてとなる。
□三洋電機のホームページ (2003年11月6日) [AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]
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