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【11月30日】 【11月29日】 【11月28日】 |
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アイオメガ株式会社は10日、1.5GB容量のリムーバブルストレージ「DCT(Digital Capture Technology)」を発表した。米国では8月に発表されており、既にOEMやパートナー向けの出荷が開始されている。各パートナー企業からの対応製品は2004年の第2四半期より市場投入が予定されており、1月に米国で開催される「CES 2004」で正式発表される見込み。
DCTドライブと、ステンレス製の薄型カートリッジから構成されるリムーバブルストレージ。ヘッドなどのメカ部分はドライブ側に有しているため、カートリッジは、50セントコインと同等のサイズで、9gと薄型/小型化されている。機構部が少なくシンプルなため、カートリッジ単体での価格は1.5GB容量で10ドル程度と低価格化を実現できるという。 ドライブは、1.8インチHDDと同等のサイズ54.4×80.3×5~6.5mm(幅×奥行き×高さ)で、内蔵型(厚さ6.5mm)、PCカード型(厚み5mm)などをOEM先が選択できる。ドライブの重量は46.5g。回転数は3,600rpm。転送レートは6~7MB/Secで、消費電力は最大400mA/3.3V(動作時)、7mA/3.3V(スタンバイ時)。
稼動部の少なさから、耐衝撃/対振動性などが高いほか、低消費電力、低コストを実現したという。カートリッジ単体で1,000G、ドライブ利用時でも200Gと高い耐衝撃性を確保した。カートリッジとPCカードのドライブを組合わせた米国での販売価格は149ドルとなる見込み。 メディアには、富士写真フイルムのNANOCUBIC磁気メディア用コーティング技術が採用されているほか、ドライブ/モータ部をシチズンが、ヘッドをTDK、ASICをTIが開発している。応用製品としては、DCTを採用したビデオカメラや、ポータブルビデオレコーダ、ポータブルオーディオプレーヤー、パソコン用のモバイルディスクなどが予定されている。 また、2.5インチHDDを利用したリムーバブルハードディスク「RRD(Removable Rigid Disk)」も2004年第1四半期より発売される。防塵性能を高めているほか、最高22MB/Secのライト性能を実現。テープドライブなどのバックアップメディアのリプレース需要をターゲットとしているという。ファイルバックアップ機能や、リカバリソフトウェアなども備えている。
米Iomegaのワーナー・ハイドCEOは、同社の戦略について解説し、「日本ではOEMビジネスが主体のために目立った展開は無いが、中小企業向けのストレージを重要視している」という。 また、同社の戦略については「イノベイティブな磁気技術を使った製品をリリースし、中小企業向けストレージで、Zip、Mini USB、HDD、FDD、HDD、CD-RW、DVD-RWなど完璧なラインナップを揃える。中小規模ユーザーのデスクトップ型のストレージソリューションから、ネットワーク型ソリューションへの移行を手助けする」という。DCTについては、今後は、CF Type2に対応するほか、パソコンのPCIの次世代のバスとなる「3GIO」などのフォームファクタのサポートも予定。また、容量については、2年後に2倍の3GB、さらに2年後にも2倍の6GBを目指しているという。 □アイオメガのホームページ (2003年11月10日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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