アップル、Final Cut Proを4.1にアップデート －PowerPC G5、Pantherに最適化

　アップル・コンピュータ株式会社は19日、PowerPC G5に最適化した「Final Cut Pro 4.1」を発表した。従来版(Final Cut Pro 4)のユーザーを対象にしたアップデータを無償配布している。アップデートには、シリアル番号、電子メールアドレス、姓名の入力が必要。対応OSはMac OS X 10.2.5以降。

　なお、Final Cut Proと共に、「Soundtrack」が1.0.1、「LiveType」が1.1、 「Cinema Tools」が2.1、「Compressor」が1.1にバージョンアップする。

　新バージョンでは、Power Mac G5とMac OS X v10.3(Panther)に合わせた最適化を行ない、レンダリング速度や全体的なレスポンスを向上させた。レンダリング速度は、Power Mac G5デュアルプロセッサモデルでMac OS X v10.3を利用している場合、8bitレンダリングで約25%、32bit浮動小数点レンダリングで200%向上したという。

　また、非圧縮SDに対するRT Extremeのリアルタイムエフェクトが可能になったほか、DV、DVCPRO50でのRT Extremeのパフォーマンスが向上。オーディオのスクラブ再生についてもパフォーマンスが向上した。

　さらに、次の機能が追加された。

• NTSC/PALモニターとコンピュータディスプレイの再生映像を同期するフレームオフセット機能
• XML交換機能
• ヘルプメニューに「サポートプロファイルの作成」オプション(AppleCare用)
• オーディオミキサーとキャンバスやビューワーに連動させるソースセレクタ
• 3perfフィルムのサポート(Cinema Tools 2.1)

• クリップやサブクリップのマッチフレームの精度が向上
• 分割点や速度変化を設定済みのクリップに対するマッチフレームの精度が向上
• トラックのギャップに対するマーキングに関わる問題を改善
• トリミング時の全般的なレスポンスが向上
• トリムウインドウのレスポンスが向上
• キャンバスの映像に対するレンジチェック(ゼブラストライプ)表示の適切な更新
• 「すべてのフレームを再生」がFireWireでの出力にも対応
• 速度変化を設定したクリップにおけるソースタイムコードの保持
• テキストジェネレータで選択したフォントの適切な書体を使用可能にした
• 速度変化を設定したクリップでメディアマネージャの実行した際、フィルターのキーフレーム設定を保持
• クロスフェード再生の向上
• 「ビデオにプリント」と「テープに編集」でオーディオトランジションを保持
• 32kHzオーディオの取り込みを適切な動作に変更
• 24Pシーケンスのオーディオ再生の精度が向上
• 日本語・フランス語・ドイツ語の言語リソースの追加
• 合成エフェクトを扱う際のメディアマネージャの動作を改善
• タイムコードの途切れ検出の向上(Canon XL1などに対応)
• テキストウインドウでのF2キーを使ったクリップの切り出しを追加
• リールを基準にした並べ替え動作の改善
• iMovie 3.0.3プロジェクトの読み込みを改善

(2003年11月19日)

[AV Watch編集部/orimoto@impress.co.jp]

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